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価格:¥ 1,785 (税込)
単行本 ; 301 p
出版社 : 集英社
鴻上さんは、1978年に早稲田大学の法学部に入学した。当時の早稲田は、学園紛争の名残は大学当局により跡形もなく一掃されていた。かわりに大学を仕切るのは原理研究会だった。
そして、2005年。深夜番組のフィルムに流れた早稲田文学部前で勧誘ビラを配るヘルメット姿(タオルの覆面もしていない)の女子学生に心奪われた鴻上さんは、つてを頼って40年近く前の彼女もその後をたどるたびに出る。
あまちゃんなノスタルジックものかと読み始めましたが、結構シビアなお話です。どこまでが現実でどこまでがフィクションかあいまいにされていますが、それでも、戦いいまだ終らず、という現実を彼女も鴻上さんも生きていることがよくわかります。(T・I)
私は鴻上さんよりちょい上ですが、当時の大学の状況はほぼわかるだけに、鴻上さんと共感できる部分と、現在への引きずり方など違う部分があった。でも、これを読んで鴻上さんのバックボーンとなっているものがちょっと理解できた…気になれました。