処理水に含まれるのは、除去が出来ないトリチウム以外の12の核種(C)日刊ゲンダイ
国民の反対を押し切って、東京電力福島第1原発の敷地内に貯蔵されている「汚染水」が、海に捨てられることになった。 東京五輪「聖火リレー」の偽善と危険性とばかばかしさ 海洋放出する汚染水について、麻生財務相は「飲んでもなんてことはないそうだ」などと安心安全を強調しているが、放射性物質に汚染された水を捨てて本当に大丈夫なのか。 ■「通常の原発でも海に流している」も誤解を招く恐れ 専門家が危惧しているのは、トリチウムだけがクローズアップされていることだ。大新聞テレビは、汚染水を多核種除去設備「ALPS」で浄化しても、トリチウムだけは除去できないと報じ、原子力ムラは「トリチウムが放出する放射線は弱い」「自然界にも存在する」「通常の原発でも発生し、基準を満たせば海に流している」と、海洋放出は問題ないと訴えている。 しかし、大手メディアはほとんど問題にしていないが、「ALPS」で取り除けないのは、トリチウムだけではないという。トリチウム以外にも★ヨウ素129、セシウム135、セシウム137など、★12の核種は除去できないという。 自民党の「処理水等政策勉強会」の代表世話人・山本拓衆院議員がこう言う。 「断っておきますが、自分は原発推進派です。菅首相も支持しています。ただ、原発処理水に関する報道は、★事実と異なることが多いので、国民に事実を伝えるべきだと思っています。東京電力が2020年12月24日に公表した資料によると、処理水を2次処理してもトリチウム以外に★12の核種を除去できないことがわかっています。2次処理後も残る核種には、半減期が長いものも多く、ヨウ素129は★約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年です」 さらに「通常の原発でも海に流している」という報道も、誤解を招くという。 「ALPS処理水と、通常の原発排水は、★まったく違うものです。ALPSでも処理できない★核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が★直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です」(山本拓議員) 一度、海に捨てたら取り返しがつかない。
◆科捜研職員を書類送検 和歌山県警、鑑定データ捏造容疑 2012年12月17日 21:54
県警によると、研究員は「大変なことをして後悔、反省している。上司からデータが汚いと叱責されるのが嫌だった」と話している。県警は17日、停職3カ月の懲戒処分にし、研究員は同日、依願退職した。
研究員は2010年5月~12年1月、交通事故や無理心中など6つの事件の捜査で、繊維や塗膜片の鑑定結果を上司に報告する際、一部に過去の鑑定データを流用し所長決裁を受けた疑いが持たれている。
12年6月にも、別の事件の鑑定結果を文書で関係警察署に報告する際、所長公印を無断で使用した疑いもある。
県警は過去の事件についても、さかのぼって捜査。研究員が関わった約8千の事件を調べ、うち19事件にデータ流用の疑いがあったが、いずれも時効が成立していた。
県警の小西順士首席監察官は「鑑定業務の信用性を失墜させる行為。再発防止に努める」とコメントした。〔共同〕https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG17048_X11C12A2CC1000/