和歌山県が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート施設の完成予想図(同県提供)

 和歌山県が和歌山市の人工島に誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡り、同市議会は30日、区域整備計画に同意する議案を自民、公明両党などの賛成多数で可決した。IR整備法で、国に認定申請する際の要件と定められた立地自治体の同意となる。県は4月中に臨時議会を開き区域整備計画を審議する予定。

 和歌山IRの予定地は人工島「和歌山マリーナシティ」。区域整備計画では、2027年秋ごろの開業を想定。年間来訪者数を延べ約1300万人、運営時の経済波及効果を約3500億円と見込んだ。同じようにIR誘致を進める大阪との競合を懸念する声もあるが、県は「相乗効果を創出できる」としている。