東京国立博物館で開催されている
特別展「茶の湯」を見てきました
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東京国立博物館 平成館
今回の「茶の湯」展は
1980年(昭和55年)に東京国立博物館で開催された
「茶の美術」展以来
37年ぶりの大規模な展覧会なのだそうです
実は
私が茶の湯の道に足を踏み入れたのは
今から46年前ですが
結婚をして大阪にやってきたのが
ちょうど37年前の1980年でした
その頃は月に一度
名古屋へ稽古に通ってはいたものの
少しずつお茶から遠ざかっていった時期で
東京で「茶の美術」展が行われていたことなど
全く知りませんでした
巡り巡って37年後
こんなにもお茶の道を歩むようになるとは・・・
人生とは面白いものだと思います
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今回の特別展では
「足利将軍家の茶湯~唐物荘厳と唐物数寄」
「侘び茶の誕生~心にかなうもの」
「侘び茶の大成~千利休とその時代」
「古典復興~小堀遠州と松平不昧の茶」
「新たな創造~近代数寄者の眼」
という五章に分けて
茶の湯の歴史を俯瞰する試みが成されています
これまで
書物などで漠然と知り得た茶の湯の歴史を
実際に道具を目にしながらたどることができたことは
とても意義深いことと感じました
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燕庵の写し
私が今回の展示で
最も心を惹きつけられたのは
「千利休筆 書状二月十四日 松佐宛」
利休が豊臣秀吉の命を受けて
堺に向けて淀川を下る折
細川忠興と古田織部が
見送りに来たことに驚き
そのお礼を伝えてほしいと書かれている書状です
切腹の二週間前に書かれたものです
この書状を見ていると
これを書いた時の利休の思いが伝わってくるようで
胸がつまるような気持ちになりました
しばらくそこで立ちすくんでいましたが
また次の展示へと足をすすめようとした時です
目の前に
ふっとお坊さんが現れました
どこかで見たお顔・・・
思わず
「昌道和尚様・・・」と
お声をかけてしまいました
「あら?」とにこやかに答えて下さった
和尚様の笑顔につられて
「いつも大徳寺のお席に行かせていただいています」と
大胆にも話しかけてしまいましたら
「東京に住んでるの?」と
おっしゃるので
「いえ枚方です・・・」と
すると目を丸くされ
とても愉快そうに笑われて
「そう! また声かけて」とおっしゃり
立ち去っていかれました
本当にびっくりしました!!
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せっかく東京まで来たので
出光美術館にも立ち寄りました
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「茶の湯のうつわ~和漢の世界」
本などでその名をよく目にする
「雲州蔵帳」を初めて見て
感激しました!
おまけ↓『始祖鳥』の化石
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国立科学博物館で行われていた
「大英自然史博物館」に展示されていました