私が通っている稽古場の
今年初めての稽古日でした
先生は
昨年ご母堂様を亡くされ喪に服しておられるため
今年は初釜ではなく
初稽古という形で行われました
例年通り
濃茶のお道具は先生がお持ち下さり
濃茶点前をして下さいました
兜ィは
啐啄斎が年の初めに描かれたという
梅の枝と月の画
花有清香
月有陰
という賛が添えられていました
後座の花入れは
ごま秩@ 筒
紅白の椿が
控えめに初稽古の歓びを表していました
茶入は
なで肩の肩衝
備前でした
茶碗は
かせた煉瓦色の
あの無一物を思わせるような
わびた赤楽
銘は「猩々」
江戸時代のものでした
茶杓の銘は
「むら時雨」
また
福引の当り籤は
仁 義 礼 智 信
でした
喪中でありながら
私たち社中の者をもてなしてくださり
また
こういう静かな道具の組み方を
お教え下さった先生に
心深く感謝申し上げます
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