表千家一期一会

第40回如庵茶会


名古屋でお世話になった先生の
追善茶会準備のために
6日より名古屋の実家に泊まりながら
7日の追善茶会
8日に徳川茶会
続いて9日には如庵茶会に参会し
お茶三昧の時間を過ごして参りました


有楽苑 岩晒門(いわすもん)



本席の如庵に入る前に
旧正伝院書院にて
濃茶をいただきました



本席  国宝如庵


本年が席主のご尊父様の十三回忌にあたるということより
追善の道具組でそろえられたとのことでした

待合の床には
故事「邯鄲の夢」に登場する仙人 呂洞賓(ろどうひん)と
その師 鐘離権(しょうりけん)の図

書院の床には 藤原行成筆の白居易の詩より
「因夢有悟」(夢によりて悟り有) 

そして 
本席如庵の床には
利休所持の籠 耳付


諸々のお道具の格式の高さはもとより
その取り合わせの妙に
心うたれたお席でした




薄茶席  弘庵

こちらは
秋の宵の風情を楽しんでいただこうという
席主の思いのこめられたお道具組でした


茶席に居ながらにして
雁の声を聞き
秋の野に吹き渡る風を感じ
ぽっかりと浮かぶ澄み切った夜空の月を
楽しませていただきました


明時代の文人 陳元贇(ちんげんぴん)が名古屋で焼いたという
元贇焼の敷瓦をどうしても使いたくて
鉄のやつれ風炉を選んだという席主のお話も面白く 
大変印象に残りました


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