名古屋でお世話になった先生の
追善茶会準備のために
6日より名古屋の実家に泊まりながら
7日の追善茶会
8日に徳川茶会
続いて9日には如庵茶会に参会し
お茶三昧の時間を過ごして参りました
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有楽苑 岩晒門(いわすもん)
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本席の如庵に入る前に
旧正伝院書院にて
濃茶をいただきました
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本席 国宝如庵
本年が席主のご尊父様の十三回忌にあたるということより
追善の道具組でそろえられたとのことでした
待合の床には
故事「邯鄲の夢」に登場する仙人 呂洞賓(ろどうひん)と
その師 鐘離権(しょうりけん)の図
書院の床には 藤原行成筆の白居易の詩より
「因夢有悟」(夢によりて悟り有)
そして
本席如庵の床には
利休所持の籠 耳付
諸々のお道具の格式の高さはもとより
その取り合わせの妙に
心うたれたお席でした
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薄茶席 弘庵
こちらは
秋の宵の風情を楽しんでいただこうという
席主の思いのこめられたお道具組でした
茶席に居ながらにして
雁の声を聞き
秋の野に吹き渡る風を感じ
ぽっかりと浮かぶ澄み切った夜空の月を
楽しませていただきました
明時代の文人 陳元贇(ちんげんぴん)が名古屋で焼いたという
元贇焼の敷瓦をどうしても使いたくて
鉄のやつれ風炉を選んだという席主のお話も面白く
大変印象に残りました