今日は
社中の方とご一緒に
醍醐寺の献茶式に
参列させていただきました
お献茶が始まるまでに
1時間半ほどあったので
先に霊宝館へ参りました
特別展示
「水晶宝龕入り木造阿弥陀如来像」
蓮華のつぼみの形をした透明な水晶の中に
金色に輝く小さな阿弥陀如来の像が入っていました
鎌倉時代に造られたそうですが
約800年の間ずっと水晶の中に入っていたので
色あせることなく
今日まで光輝いているのだそうです
お献茶の行われる金堂に向かいます
10時半より
献茶式が厳かに執り行われ
猶有斎宗匠により
薬師如来に
濃茶と薄茶が供えられました
その後
醍醐寺の座主様から
大切にするべき三つの教えについて
お話がありました
一、ご縁に随いご縁に感謝する
二、自分の心を他の人にとられない
三、一歩踏み出す
今日私は
このお話を聴くために
ここに導かれたかと思うほど
心にずしんと響きました
座主様は
厳しさと優しさを兼ね備えた
とても慈愛に満ちた
お顔をされていました
お献茶の終わった後
三宝院の拝服席と副席に参りました
不審菴ご担当の
拝服席は
桜と紅葉の襖絵が
大変美しく華やかで
お道具は
その景色に調和するように
考えられた抑えた道具組でした
床の掛物は
「山花開似錦」
丸香台に立鼓花入れ
点前座は
黒の四方棚に
控えめな色合いの
手桶水指が置かれていました
主茶碗は
黒楽 光悦写し
替茶碗は
安南写しでした
一方副席の方は
襖に大きな桐の紋
お床には
即中斎宗匠 清秋竹露深
花入は唐銅の伝来型
点前座は
溜塗の三木町棚に
仁清写の色絵水指
朱塗の炉縁が
お席の華やかさを
際立たせていました
主茶碗は
絵師による菊の絵の描かれた赤楽でしたが
替え茶碗が
とても小さな出雲焼でした
松平不昧公による
菊に因んだ歌銘が箱に書かれていました
近くで拝見すると
まるで天目茶碗を
写したかとも思われるような
華奢なお茶碗でした
出雲焼初代というのが
松江藩御用窯として始まった頃の
江戸初期のものなのか
あるいは
江戸中期に
松平不昧公が再興させた時のものか
知りたいような気がしましたが
私の乏しい知識と記憶力では
ちゃんとお尋ねすることもできず
帰ってきてしまいました
でも
とても気になるお茶碗でした。。。
豊臣秀吉が
「醍醐の花見」に際して
自ら基本設計をしたという
表書院のお庭も
うっすらと紅葉していて
とても美しかったです