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麗らかな日和に恵まれた日曜日
本日は三回目の且座会を開き
お茶の飲み方を
楽しく学んでいただきました
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二月堂瓦拓本『心外無別法』
東大寺長老寛秀師
「しんげにべっぽうなし」
外側にあるようにみえること全てが
実は自分の心の映し鏡・・・
一服のお茶をいただくために
ここに集い
静かに座っていること
それが何と有り難いことかと感謝できる
その心をもっていることが
”ありがたい”のだと思います
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東大寺修二会松明竹銘優曇花
優曇華の花は
仏教では三千年に一度咲くと言われ
その花が開く時には
金輪王(聖王)が姿を現わすと
伝えられています
たまさか本日正客の役を
して下さった方が
優曇華という言葉を耳にした途端
何か驚いたように
ふっと真剣な表情になられて
こんなことをお話し下さいました
「昔 母がよく『優曇華の花が咲いた』と
言っていたのを思い出しました
懐かしいです。。。」
ゆくりなくも
昔のお母様の思い出が蘇って来られたのですね
お聞きしたところ
高齢のお母様は今施設に入っておられて
なかなか面会もできないとのこと
偶然とは言え
今日このお茶杓を使って良かったなあと
しみじみ思いました
今日はお稽古の始まる前に
「お茶会には必ず亭主の意図した《テーマ》が
ありますから
それが何か探してみて下さい」と
お伝えしていました
お稽古の終わった後
どんなテーマを感じられたかお尋ねしてみました
それぞれに私の思いを感じ取って下さったようで
とても嬉しく思いました
各自で見つけられたテーマは
その表現こそ少しずつ異なっていたかもしれませんが
どれも間違いではなくて
ご自分で感じて下さったものが
《正解》なのです
終了後にはいくつかのご質問もあり
活気あるお稽古会となりました