桜花爛漫の春
本日は
曙会の月釜に
且座会のメンバー六名を
お連れして
大寄せ茶会の初体験を
楽しんでいただきました
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お約束の時間に
お着物に身を包んだ且座会の面々と
洗心会からお手伝い三名が揃って
いざ出陣・・・!
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曙会の担当の方には
予め大勢でお邪魔することを
お伝えしていましたので
ご配慮いただきまして
揃って席入りさせていただくことが
できました
且座会を始めた当初は
お茶のいただき方も
道具の扱い方も
全くご存じなかった皆さんでしたが
今日は緊張しながらも
一つ一つ丁寧に所作をされていて
修練の成果が感じられて
嬉しく思いました
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お床には
紅紙に勢いよく書かれた
「歓喜極」
その前には
珍しい花梨の花と椿
点前座の大瓶水指に
大らかな春の到来を
あらためて感じます
雲錦地紋の裏甲釜も
この季節ならではのご趣向ですね
私がいただきました
赤楽茶碗の銘は
「七福神」
そして
三つ節の茶杓は
「福禄寿」
万事
春到来を歓喜する
お目出度いお取り合わせを
皆様と共に
存分に楽しませていただきました
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曙会からの帰りに
湯木美術館に立ち寄りました
『茶席にみる掛物と陶磁器の展開
床の間を彩る茶道具』
(6月25日まで開催)
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山上宗二は
「床に飾る道具を名物と呼んだ」と
書き残していますが
逆に
名物がなければ
床に何も置かないことも
あったのだそうです
それほど
「床に飾る」ということには
重い意味があったのだということを
あらためて知りました
さて
本日の展示作品の中で
個人的に特に興味をひかれたのは
掛物に書かれていた言葉です
癡絶道冲(ちぜつどうちゅう)筆
「脱盡皮膚」(だつじんひふ)
南宋時代の僧道冲が
晦巌大光の語を読み
自らの見解を述べたもの
書かれていた内容は
次の通りです
体の表面を覆う皮膚から抜け出してしまえば
実態は存在しない
それは見ようとしても見えず
聞こうとしても聞くことはできない
そうでなければ
永久に沈み隠れて
解脱できないであろう
昨日
偶然手に取って読んだ本と
何か通ずるものを感じ
心に残りました
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