音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

「大人のピアノ」上手くなるための極意②

2020年05月03日 | 大人のピアノ


ピアノを初めて習う人も
これまで習った経験のある人も
大人の方にとって
上手くなるためには
「適切な選曲」をすることがとても重要です


ではどのような曲を選んだらよいのでしょうか


私はまずは「自分が弾きたい曲」であることが
ベストであると思っています


一昔前に比べると
最近では実に多種多様の「大人向け」のピアノ譜が
出版されるようになりました

しかし
「かんたん」「すぐ弾ける」というタイトルに惹かれて
買ってはみたものの
思ったより難しくて
そのままになっている楽譜が
ピアノの上に積んであるという話を
よく聞きます


これらの楽譜の中には
本当に大人の特性をふまえて
作られた楽譜ももちろんあるのですが
実際には使いづらい楽譜が多数あります


また
アレンジによっては
簡単にすることによって
あまりにも原曲のイメージから離れてしまい
弾いてもあまり楽しくない楽譜もよく見かけます

またクラシックを弾きたい方にとっては
原曲にこだわるのか
アレンジされたもので
雰囲気を楽しむのか。。。

原曲であっても
全てが難易度が高いということは無く
初級者レベルでも十分に
原曲の素晴らしさを味わうことの
できる曲もたくさんあります

いずれにしても
膨大な楽譜の中から
今の自分に合った楽譜を選び出すことは
上達していくために大変重要なことであり

初心者であればあるほど
慎重にならなければいけないことなのです


弾きたいと思う曲があっても
演奏レベルが自分の技術レベルからかけ離れていては
練習が苦痛になってストレスがたまるばかりで
楽しくないばかりか
結果的に上達からは遠ざかってしまいます


基本的には
自分のもっている演奏技術で楽に弾けるか
あるいはそれより少し上のレベルの曲を選ぶのが
よいでしょう


しかし中には
とてもストイックに練習することを好み
その出来映えにこだわらず
とにかく「この曲を弾いた!」という
達成感を求めるタイプの方も
いらっしゃいます


それはそれで
その人にはベストな選択でしょう


要するに
どの選曲が一番良いのかは
一人ひとりの持っている特性によって異なり
自分ではなかなかわかりにくいことですから

レッスンを受けている人は
習っている先生のアドヴァイスを受けることを
おすすめします


そのためには
日頃から先生との間で
お互いに風通しの良い関係を作っておくことも大切です



【極意②】

選曲は自分の弾きたい曲を選ぶのがベスト

ただし
その曲のレベルを先生とよく相談の上
自分に合ったものを選んで決定する