前回の続きです
世界的な感染騒動の中
第14回チャレンジコンサートを無事に終えて
ほっとしていた私の耳に
しばらくすると
生徒さん達からの様々な声が聞こえてきました
来年はもうコンサートは無いかもしれませんが
もしあるとしたら・・・この曲を弾きたいです!
やはり人前で弾くということは励みになります・・・
できたらコンサートは続けて欲しいです
発表会が無かったらあまり練習に身が入りません
こういったご意見の一方で
これまで十分頑張ったので
もう発表会に出るつもりはありません
私は自分で楽しむだけでいいので
発表会にはあまり興味はありません
こんな簡単な曲で発表会に出るのは恥ずかしいし(??)
かと言って
今更難しい曲を完璧に弾くのはしんどいので
発表会は遠慮します
このようなご意見もありました
それぞれにご本人にとっては
正直なお気持ちなのでしょう
ピアノに限ったことではなく
人は各自
そのあり方は自由でなければなりません
人の自由は最も尊重されるべきことだと
私は思っています
それでは
私自身の気持ちはどうなの?
そのことを今回あらためて考え
そして気づかされました
私はピアノを弾くのが好きです
一人で弾いているだけでも
時間を忘れるほど楽しいです
でも
人に聴いてもらうとなると
ただ弾くことだけに飽き足らず
何をどう表現するか色々模索し考えます
技術的にも妥協に流れずに
少しでも質の高い演奏をしてみたいと願い
自分の演奏力に磨きをかけます
その過程が
何よりも魅力的であり幸せなのです
実際に本番では
いくら練習したとしても
完璧ということはありません
意図していたことのどれほどが表現できたか
またそれが聴く人にどれほど伝わったか
それは詰まるところよくわかりません
むしろ最終的には
結果に必要以上こだわらないようにしています
強いて言えば
本番に向かって高まっていく過程を経て
二度と無いその本番を経験すること
そのチャレンジそのものが
私にとって最も輝いているのです
そしてその体験を
ピアノを愛する多くの方と
分かち合う喜び!
本番の緊張感を共に味わい
お互いに健闘を讃え合う幸せ!
このような世界を自ら体現し
素晴らしいと感ずる方がいらっしゃる限り
私は私のできることをさせていただく使命が
あるのかもしれない。。。
大人のピアノ教室講師として
仕事をさせていただき四半世紀
ありがたいことに
いつの間にか私は
そういった場を提供できる位置に
立たせていただいている!
そのことに
あらためて気づきました
15年前
「交流会」を始めたいと
私の背中を押してくれた一人の生徒さんは
その後
何年かたった時
突然ぷっつりとピアノから離れてしまいました
彼のおかげで
「チャレンジコンサート」は実現しましたが
もしかしたら
彼の求めていた「交流」と
私が理想とする世界との間には
微妙な違いがあったのかもしれません
それはそれで仕方がないことです
ピアノを弾くこと学ぶことは
ただひたすら音楽の神の前に謙虚にひざまずき
自分をありのままに表現することを
学んでいるようなものです
背のびをして
自分を実際以上に見せるものでもなく
逆に卑下するものでもありません
誰かと自分を比較したり
競争するものでは無く
そのような苦しみとは無縁の
心豊かな嗜みであり楽しみなのです
そのような姿勢でピアノに向かう姿
それこそが
美しい芸術だと私は感じます
ピアノの音が好き
ピアノで音楽を奏でることが好き
ピアノで自分を表現することが楽しい
純粋にピアノ大好きなあなた。。。
そんな方に『チャレンジコンサート』に
加わっていただきたい。。。
今私はこのコンサートを続けることが
もしかしたら自分の使命かもしれないと
気づいたのです
この『チャレンジコンサート』を
これまでの「クラス発表会」という枠を超えて
ピアノ愛好家の方が誰でも自由に参加できる
まさに
大人のための『チャレンジ』コンサートに
育てていくという使命。。。
こんな私の思いに共感していただき
参加してみたい方がいらっしゃいましたら
是非ご連絡ください!
「大人のピアノ~チャレンジコンサート」
今年は8月に開催を予定しています
楽しみにお待ちしています
ido1926@gaia.eonet.ne.jp 原田