10年後「なくなる仕事」は…
2013年3月23日(土)11:30
R25編集部:有井太郎
技術の進歩や様々な流行により、
昔はなかった仕事がいくつも現れる一方、
なくなる仕事もある。
自分の今の仕事がなくなるとは考えたくもないが、
とはいえ何が起こるか分からない世の中。
いったい、どんな仕事がなくなる可能性が高いのか?
「近年なくなった仕事の背景には、
大きなふたつの流れがあります。
ひとつめは『技術進歩』、ふたつめは『グローバル化』。
高性能な機械や、低賃金の外国人に置き換えられて、
結果的に“従事する日本人が少なくなった”ケースが非常に多いんです」と語るのは、
資産デザイン研究所代表取締役社長の内藤 忍さん。
例えば、証券会社。昔は店頭で取引を行っていたのが、
今ではほとんどがネット上で、システムを介して行われるように。
窓口での取引がなくなったということは、
その仕事を処理する人が機械に代わったといえる。
また、単純なコミュニケーションやオペレーションで済んでしまう仕事も、
日本人の視点で見れば「なくなりつつある」ととらえることができるのだ。
「このふたつの流れは今後も続きます。
例えば、会計士の仕事も、ネットの普及やプログラムの構築により、
今後さらに減少していく可能性が高い。
グローバル化についていえば、
中国にも日本語のできる人はたくさんいますから、
マニュアルトークで済むようなコールセンターは中国に作って
現地雇用する企業も出てくるでしょう」
今後、日本人の仕事として残り続けるのは、
機械や外国人に代替されないもの。
そのような意味では、機械にできないクリエイティブな仕事や、
日本人の持つ細やかさ、おもてなしを必要とする仕事が該当する。
このような背景もあってか、
最近は、そうした「目に見えない価値」を重視する傾向が強まっているようだ。
ただ、いくら自分の職種自体は存続しても、
決して安心ではないようで…。
「インターネットの普及により、
どんな企業も簡単に外部のスペシャリストを探して、
その人と手を組んで事業を行える時代になりました。
となると、企業は今後、自社の社員にこだわらず、
外部も含めて、そのつどベストな人材を探すようになります。
となると、たとえ会社にいても、
自分のしている仕事が『誰かに取って代わられる』可能性が
強まっていくといえますね」
自分の仕事の未来を展望するには、
今やっている仕事が、本当に自分しか担えないものなのか、
改めて自問してみることが大事。
自分にしか提供できない価値を持ち合わせておかないと、
今後は厳しいということか。
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
http://news.goo.ne.jp/article/r25/bizskills/r25-20130323-00028934.htmlより
2013年3月23日(土)11:30
R25編集部:有井太郎
技術の進歩や様々な流行により、
昔はなかった仕事がいくつも現れる一方、
なくなる仕事もある。
自分の今の仕事がなくなるとは考えたくもないが、
とはいえ何が起こるか分からない世の中。
いったい、どんな仕事がなくなる可能性が高いのか?
「近年なくなった仕事の背景には、
大きなふたつの流れがあります。
ひとつめは『技術進歩』、ふたつめは『グローバル化』。
高性能な機械や、低賃金の外国人に置き換えられて、
結果的に“従事する日本人が少なくなった”ケースが非常に多いんです」と語るのは、
資産デザイン研究所代表取締役社長の内藤 忍さん。
例えば、証券会社。昔は店頭で取引を行っていたのが、
今ではほとんどがネット上で、システムを介して行われるように。
窓口での取引がなくなったということは、
その仕事を処理する人が機械に代わったといえる。
また、単純なコミュニケーションやオペレーションで済んでしまう仕事も、
日本人の視点で見れば「なくなりつつある」ととらえることができるのだ。
「このふたつの流れは今後も続きます。
例えば、会計士の仕事も、ネットの普及やプログラムの構築により、
今後さらに減少していく可能性が高い。
グローバル化についていえば、
中国にも日本語のできる人はたくさんいますから、
マニュアルトークで済むようなコールセンターは中国に作って
現地雇用する企業も出てくるでしょう」
今後、日本人の仕事として残り続けるのは、
機械や外国人に代替されないもの。
そのような意味では、機械にできないクリエイティブな仕事や、
日本人の持つ細やかさ、おもてなしを必要とする仕事が該当する。
このような背景もあってか、
最近は、そうした「目に見えない価値」を重視する傾向が強まっているようだ。
ただ、いくら自分の職種自体は存続しても、
決して安心ではないようで…。
「インターネットの普及により、
どんな企業も簡単に外部のスペシャリストを探して、
その人と手を組んで事業を行える時代になりました。
となると、企業は今後、自社の社員にこだわらず、
外部も含めて、そのつどベストな人材を探すようになります。
となると、たとえ会社にいても、
自分のしている仕事が『誰かに取って代わられる』可能性が
強まっていくといえますね」
自分の仕事の未来を展望するには、
今やっている仕事が、本当に自分しか担えないものなのか、
改めて自問してみることが大事。
自分にしか提供できない価値を持ち合わせておかないと、
今後は厳しいということか。
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
http://news.goo.ne.jp/article/r25/bizskills/r25-20130323-00028934.htmlより