無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

1月27日、第21回原子力損害賠償紛争審査会傍聴 in 郡山

2012年01月27日 22時23分15秒 | 福島原発事故 放射能汚染
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本日27日(金曜)、郡山市のホテルハマツにて午前11時から午後4時過ぎまで、21回原子力損害賠償紛争審査会が行われ、傍聴してきました。

 東京以外での開催は初めてということです。事前にメールでの申し込みをし、25日に傍聴できることがわかりました。受付では、いただいたメールのコピーと身分証を提示します。ちょっとナーバスになっている印象がありましたが、傍聴者は約50人と少なく、大変に静かでした。




 写真は、開始前の場内です。中央奥に審査会と各首長及び文科省職員の席があり、写真の左側は「カメラ席」となっており、テレビ局等の方々が撮影をしていました。



 撮影は禁止かと思いましたが、受付で確認するとカメラ席でならOKということで、報道陣が並ぶカメラ席で写真と動画の撮影をしました。
 

 今日は、20キロ圏内の警戒区域と計画的避難区域内の首長、佐藤県知事が現状について審査会に説明を行いました。 



 写真は、南相馬市の桜井市長です。5分ほどの動画を撮影しましたので、明日にはアップしたいと思います。お話の最初は、朝日新聞連載「プロメテウスの罠」の冒頭に登場する『防護服の男』のことでした。事故後、南相馬市役所に、自衛隊の男性が来て、「100キロ以上逃げるように」と言ったそうです。この時、国は福島原発の危険性を認識していたことになります。この他、現在の深刻な状況等について説明がありました。中でも、今でも毎朝、津波で行方不明となった家族の捜索をしている市民がいるという話に、心を打たれました。他の首長の話にもありましたが、津波の後に襲った原発事故により、救えたかもしれない命を見殺しにし避難した可能性もあるのです。残された家族の心の傷は、あまりにも深く、癒える日がくるのかもわかりません。東電と政府は、このような精神的苦痛を軽く見すぎている。もし、津波の後に、生きて助けを待った人がいたとしたなら、どんな思いで助けを待ったことか。その家族の苦しみを想像し、賠償をしなければなりません。

原発事故がなければ、助かったかもしれない。



 飯館村の菅野村長です。飯館の方々の苦悩について語られました。年間50ミリシーベルトを超える地域もある飯館の苦悩と、新聞等で発表される政府の除染計画とは、あまりにもギャップがあります。やはり、避難を余儀なくされた方々の声は、生々しく、その苦悩は我々の想像を超えています。
 


 最後に、福島県知事が登場し、福島県の被害状況等について説明をしました。添付資料には人口減の資料等がありました。今の福島の問題の一つは、「人口減」ということでしょう。その他、特に心に残ることはありませんでした。

 県南と同じように、線引きにより分断され、苦しんでいる自治体があります。同じ市の中での分断もあり、市民間に不公平感を生んでいるそうです。また、各首長の審査会への疑問も多いと感じました。
 審査会内容をメモしたものを本日整理し、動画と共に、明日アップしたいと思います。次回の審査会は、2月9日だそうです。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
審査会 (矢吹町民)
2012-01-28 12:42:00
お疲れ様でした。
私も傍聴いたしました。
各首長の悲鳴とも思える状況説明に対して
能見審査会会長が繰り返された逃げ口上。
大きな壁を感じました。
これからも出来る限り福島で
開催されることを願います。
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