人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第157回『之を知る者は、これを好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず』(論語)

2024年09月23日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第157回

『之を知る者は、これを好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず』(論語)


論語の名言で、私も好きな言葉のひとつです。

「まずは、知ることから始まり、それが好きになっていく。

そして、楽しむという境地に至っていくことで、はじめて本当に大切なことがみえてくる。」

 
なかなか、この言葉の本質としては意味深いものがあるようにも感じます。
 
 
ついつい、物事をやる上で、こんな気持ちになってしまうことはありませんか?
 
例えば、
 
「誰かに認めてもらおう、期待に応えよう、頑張らなくちゃ、なんとかしなくては」など、、、、
 
もちろん、仕事の上ではそのような気持ちを持つ事も、ある意味では大切ではあると思いますが、

それが行き過ぎてしまうと
バランスを崩してしまうことになるので、

自分自身をリセットさせて、この言葉を思い出すようにしています(^^♪
 
理想的には、生活においても仕事においても、何気ない日常の当たり前の事にも感謝して、

すべてにおいて楽しめるようになれることを目指しています。
 
 
 

参考図書
『論語の一言』田口佳史著 光文社

 

 

 

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第156回『薫習』(仏教)

2024年09月16日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第156回

『薫習(くんじゅう)』(仏教)

20代にお世話になっていたお坊さんに、最初にまず言われた言葉

この言葉だったように記憶しています。

「お坊さんが、修行していく中で、煙や香りを染みこませて

良い香りをその人の体臭にしてしまうくらいに修行するんだよ。

だからこそ、あなたも日々の所作を大切にしなさい。

何度も、何度も、身体に染みこませるには繰り返ししていかないと身につかないよ。

美しい身(からだ)と書いて、「躾(しつけ)」と読むでしょ。

すべてが所作に現れるから。それを意識して、日々生活しなさい。

というような事を言われました。


30年たっても、なかなか難しいものです。。。
(苦笑)

所作を意識するというと何となく堅苦しい感じもありますが、

私自身、日々心がけていることとしましては、

例えば、

・毎朝トイレと、部屋、玄関を掃除する

・食事の前後に手を合わせる

・正座してお線香をあげ、般若心経を唱えたり自分自身と対話する時間を持つ

などがあげられるでしょうか・・・

ついつい早く物事を終わらそうと、まだまだせっかちな面が顔を出す時もありますが(笑)、

出来るだけ丁寧に物事をする
意識で、日々繰り返しの所作に心を込めるということをするようにしています。

毎日の小さな行動や心がけを大切にしていく事で、

少しずつ素敵な薫りを身につけていければと思っています。


参考図書
『どんぐり和尚の 心の修行塾』 大栗道榮著 ぱるす出版

 

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第155回『重陽の節句』

2024年09月09日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第155回

『重陽の節句』

最近は、天候の影響もあり、なかなか季節の境がわかりづらくなっていますが

通常、日本では、春夏秋冬それぞれの季節が楽しめます。

秋は、実りの秋ともいい、
自然からの様々な恵みを楽しむことができる季節です。

本日、9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」とも呼ばれ、

日本の五節句のひとつとして
数えられています。

象徴として、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべたお酒を楽しんだり
しながら、

長寿や無病息災を祈る日とされています。


もともと、東洋では奇数は縁起の良い「陽の日」とされ、

奇数の重なる日を祝いの
日とされていました。

陽の日の最大値である「9」が重なる日を「重陽」と呼び、

節句の
ひとつにしたと言われています。旧暦の9月9日は、現在の10月中旬ごろあたり、

菊の
花が見ごろとされる時期にあたります。菊は邪気を払う力をもっているとされていたことで、

重陽の節句では、菊の花を楽しむ行事として、今でも受け継がれています。


*参考:重陽の節句以外の、五節句は下記の通りになります。
日本の春夏秋冬の四季を彩る、
それぞれの象徴として植物が彩られます。

人日(じんじつ)の節句、1月7日、睦月、七草の節句。
七草粥を食し、その年の無病息災を祈願します。
(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)

上巳(じょうみ)の節句、3月3日、弥生、桃の節句。
女の子の健やかな成長や、幸福を願う行事。ちらし寿司などを
食べて祝う日とされ、江戸時代以降は、「ひな祭り」として親しまれています。

端午(たんご)の節句、5月5日、皐月、菖蒲の節句。
男の子の健やかな成長や幸福を願う行事。鎧兜など人形を飾り、鯉のぼりをあげて
菖蒲の花をそえた柏餅をいただく。現在は、こどもの日として祝日となっています。

七夕の節句、7月7日、文月、笹竹の節句。
もともとは、縫製や染織などの技術上達を願う行事とされていた。
一般的には、短冊に願い事を書いて笹竹に飾る夏の催しとして親しまれています。


さて、本題に戻りますが、3年前2021年9月9日にこのブログ始めました。

ちょうど、今まで学んできた東洋思想をより深めていきたい、


日本の伝統文化、風習などをもっと探究し、実感していきたい、

どの
想いが強くなり、その一歩として書き始めました。

本当にまだまだ知らない事や、改めて実感することなども沢山あり

日々学びと気づきの毎日です。


*参考:第1回「一陰一陽これを道という」(易経)2021年9月9日


書き始めて実感することとしては、

理解というのも、ただなんとな
知っていること、実感して実践できていること、

身体に染みついていることなど
様々なレベルがあると思いますが、

やっとスタートラインにたったような
感覚があり、毎回新しい気づきがあります。

これからも、言葉を丁寧に味わいながら、

その本質を身体全身で
感じられるように、毎日の生活を通じて、

実感していきたいと思います。



参考図書
『病気を遠ざける暮らし方』本間真二郎著 講談社

 

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第154回『中今(なかいま)』(神道)

2024年09月02日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第154回

『中今(なかいま)』(神道)


日本人が大切にしてきた感性の中に、

古神道から伝わる「中今(なかいま)」というものがあります。

すべては、今、今、今の連続で、

その今という瞬間を生き切るということが大切だという言葉になります。


そのように今を生きることで、過去も未来も、

今という感覚の中にすべてがあるように感じてくると言われています。

私達は、つい今を生きようとしても、大半が過去を悔やんで、

未来に不安を感じて生きてしまう可能性があります。

だからこそ、今この瞬間、すべてを受け入れ、丁寧に生きることがどんなに大切で大事かを、

私自身も日々身に染みて感じて生活しています。

日々、その実践しかないようにも感じます。

少しづつ、その感覚が日々強まってくるだけで、

感謝の気持ちが自然と湧きあがって、本当にありがたい気持ちになってきます。

かけがえのないこの瞬間を、ともに大切にしていきましょう。



参考図書
『すべては今のためにあったこと』中山靖雄著 海竜社
『おかげさまで活きる』矢作直樹著 幻冬舎

 

 

 寒川神社

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第153回 『心田開発』(二宮尊徳)

2024年08月26日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第153回

『心田開発』(二宮尊徳)


江戸時代に、全国600余りの農村の開拓などでも活躍した

日本を誇る教育者の二宮尊徳が詠んだ歌があります。

「日々(にちにち)に積る心のちりあくた洗い流して我を助けよ」 

まさに、心の浄化についての言及になります。

農村の開拓を通じて、村民の心田開発(心を耕すこと)
をしていたと言われています

日々知らないうちに、心の中でもいろいろなものが

つもりつもってしまって、目の前がくすんでしまいます。

心の塵(ちり)や垢(あか)が知らないうちに、

ついてしまっているのに気が付かないのがほとんどです。

まずは、そのことに気づくためにも、身の回りを整理、整頓、清掃をこころがけることで、

常に自分自身の状態に気づくことが大切かもしれません。

私も日々、毎朝掃除から一日を始めています。

掃除は本当に深いですね。


参考
第30回
「整理・整頓・清掃の意味とは何か?」(仏教)


第106回 
「積小為大(せきしょういだい)」(二宮尊徳)


参考図書
『二宮尊徳一日一言』寺田一清編 致知出版社

 

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