【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第168 回
「玉琢かざれば器を成さず、人学ばざれば道を知らず」(礼記)
これは、学びの重要性を説いた言葉となります。
宝石が原石のまま磨かれなければ美しい光を放たないのと同じように、
どんなに優れた才能や秀でた素質があっても、
自分を磨くことを怠ってはその真価を発揮することはできないというたとえになります。
現代社会では、情報があふれ、学ぶ機会は無限に広がっています。
しかし単なる情報や知識の習得に留まらず
学びを深めることで、私達一人一人が持っている命(個性や特性)の原石が磨かれ
それがより発揮されることで人生が豊かになり
周囲との調和を生む力にもなるのかもしれません。
今回の言葉も、今から2000年以上の前に書かれたものになりますが、
時代が変わっても、何か変わらない普遍的な部分があるかもしれないので、
その部分を意識して、ヒントにして頂けたら幸いです。
参考図書
『中国古典一日一言』(守屋洋著 PHP出版)
寒川神社