人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第46回「万物も皆吾が一体なり」(菜根譚)

2022年07月23日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第46回

 「万物も皆吾が一体なり(ばんぶつもみなわがいったいなり)」(菜根譚)

 


これは、菜根譚(さいこんたん)という書物からの言葉です。

日本では沢山の方々に読み
継がれている本で、ご存じの方も多いかもしれません。

菜根譚は、明の時代(1368年
~1644)末期、洪自誠(こうじせい)の著。

儒教、道教、仏教の教えを融合して、

生き
方の極意を前集222,後集135に要領よくまとめられています。

読むと、心がホッ
として、あたたかい人情を大切にして、

人生がうまくいく幸せの道をやさしく説いていま
す。

どんなことがあっても、相手と一体感を感じていると、

同情しあったり、仲良くなれるの
ではありませんか?ということを言っているようです。

そうでないと、そこに壁が生れて


「なんでわかってくれないんだろう」とか、疑心暗鬼になって、

相手を避けたくなった
り、疑いのこころが芽生えてしまいます。

 

昔からある意味で、人間の本質やこころは変わっていないんですね。


今の時代は、一体感を感じるのが難しい時代ですが、

だからこそ、赦し合い、支え合い、
お互いが一体感に包まれていったら、

争いなどはなくなるのになぁと感じます。

菜根譚はとても親しみやすい書物なので、

良かったら手に取って頂けるといいかもしませ
ん。

プロ野球の監督だった野村監督が こよなく愛した本として有名です。

 

参考文献
『超訳 菜根譚』境野勝悟著 三笠書房知的生き方文庫

 

 

(神田明神  えびす様)

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