人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第51回「一隅を照らす これすなわち国宝なり」(仏教)

2022年09月03日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第51回

「一隅を照らす これすなわち国宝なり」(仏教)


この言葉は、天台宗を開いた伝教大師最澄(767年~822年)が著した

「山家学生式」の冒頭部分に記されています。


一隅(いちぐう)を照(て)らすとは、

「それぞれの置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、

何物にも代え難い 尊い国の宝である」という意味になります。

自分自身がどんな立場でも、どんな状況でも 今できることを誠実にしていくことで、

結果的に全体を良くすることにつながる ということだと感じます。

ということは、周りの人に対しても、そのような視点で長い目でみることで、

すべてを長い目で見守りながら 活かしていくということで、

国の宝としてみることができるように思います。

そうやって、お互いに支え合いながら、お互いを活かしあうことができれば、

よりよい社会や、会社、家庭になっていくのかと感じます。


私自身も、ただの無名な市井(しせい)の人間ですが、志や想いは強くあります。

微力ながらも、自分の持ち場で最善を尽くそう、そして機会があるたびに発信していこうと、

ささやかながらも、表現していこうと、無知を承知でやっております。

これからも、一隅を照らしながら 社会を照らしていけるように精進していきます。


参考文献

『一隅を照らす生き方』神渡良平著 PHP研究所

 

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