人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第65回「袖振り合うも他生の縁」(仏教)

2022年12月10日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第65回 

「袖振り合うも他生の縁」(仏教)


昔から、「縁は異なもの味なもの」という言葉があるように、

縁という言葉は仏教用語では多く使われてきましたが、

今回ご紹介する言葉も、昔からのことわざのような言葉ですが、

仏教の言葉になります。

「袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)」と読みます。


道で知らない人と袖がふれあうような、ほんのささいな偶然の出会いであっても、

それは前世からの深い縁で起こっているという意味になります。

例えば、お互いに食事をしあうような関係性は、

仏教においてはお互いに500回くらい前世で過ごしているという話もあるようなので、

やはり人は人との関係性を通じて、自分という存在を確認してきたと思います。


日本人は、すべてのものに神や仏を見出してきました。

人だけではなく、お花やお花を活けている花瓶などにも同様です。

ですので、人でも物でも、あたたかな愛情をかけると、

すべては響き合っているという見方をしてきました。

だからこそ、すべてはつながりあって、響き合っているのです。

ありがたいことに、「他生の縁」のおかげで、このブログを通じて、

皆様ともつながることができました。

このブログの言葉を通じて、皆さんの心がほっこりしたり、

笑顔になったり、悩みが少しでも軽くなったり、

明るい方向に向いて頂けたら、とても嬉しく思います。

人生は良いときばかりではなく、苦しい事や悲しい事、つらいことも少なくありません。

そんなときは、このブログにあった言葉を思い出していただけたらと思って、

祈りを込めながら、毎週毎週書かせて頂いています。

みなさまのこころが少しでも癒されて、安らぎに包まれますように

こころからいつも祈っております。

参考文献
 『すべておまかせ』信楽香仁著 TWO VIRGINS

 

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