人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第66回「切磋琢磨」(論語)

2022年12月17日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第66回 

「切磋琢磨」(論語)


一生懸命にお互いに健闘をたたえあいながら、頑張っていくことを表す四字熟語で

なじみがある言葉かと思います。

今週は、切磋琢磨(せっさたくま)するという言葉をご紹介致します。


これは、論語という書物の中に出てくる言葉で、

「切(せつ)するが如(ごと)く、磋(さ)するが如く、

琢(たく)するが如く、
磨(ま)するが如し。」

という言葉からの引用です。


「切磋琢磨とは、「切」はナイフなどで切り出すこと、

「磋」はやすりなどで削ることで、

この「切磋」は動物の骨や象牙を美しく装飾すること。

「琢」は のみなどで叩くこと、「磨」は砂などで磨くことで、

「琢磨」は玉(ぎょく)や宝石を磨くことを表します。

磋(と)いだり、琢(う)ったり、磨いたりして立派な工芸品などをつくるように、

人間も学問や仕事、そして生活を通じて、人間性を育みながら、

品格を磨いていくことを表した言葉となっています。

どんなに裕福になっても、地位が高くなっても、このような気持ちを持っていることで、

自分自身の在り方や言葉遣い、心を整えることができるということで、

磨くということは 自分としては 常に初心を忘れない ということと理解をしており、

心を浄化する という意味合いとしても理解しているので、いつも心掛けたい言葉ですね。

そして、一人ではなかなか ぶれることも多いので、

一緒に学び合い、
そして高め合えるような仲間の存在も大きいと思います。

同じ先生のもとで学び合う仲間の事を、東洋思想的には朋友(ほうゆう)とも言い、

とても重要な存在でもあります。

仲間と師というのは、本当に有難い存在ですね。

 

参考文献
 『論語の一言』田口佳史著 光文社

 

 

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