【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第90回
「人生を百年、その段階を四つに分けると」
インドでは、人生を百年、その段階を、二十五年ごとに四期に分けています。
1 学生期(がくしょうき)・・・学習し、修業(行)をする時期。
2 家住期(かじゅうき)・・・家族を持ち、養い、世俗の仕事に従事する時期。
3 林住期(りんじゅうき)・・・人生を見つめなおし、考える時期。
4 遊行期(ゆぎょうき)・・・家を離れ遍歴し、自由(解脱)を求める時期。
それぞれの国や地域、時代によっても これらの捉え方や考え方は様々だと思いますので
これらの時期をどのように捉え、自分なりに行動するかも自由かと思います。
現代の日本の中で、この教えを当てはめると、いろいろと人生が整理されるかと思います。
現在、私は林住期にさしかかった時期ですが、そこを意識しつつも、
すべて同時にそれぞれの期が常に存在していくようにも感じています。
年を重ねるからこそ、さらに学びが深まり、学ぶ楽しさを体験しなおしたり
年を重ねるからこそ、それまでの人生で培った経験から新たな 仕事に従事することもあると思います。
すべての時期が統合されて人生がさらに味わい深く豊かになっていくような感覚を
大切にしていきたいと思っています。
参考文献
『ことばのヨーガ』 赤根彰子著 アノニマ・スタジオ