【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第102回
「事業とは」(易経)
これは、易経の中からの言葉になります。
「化して、これを裁する。これを変と謂(い)い、推してこれを行う、これを通と謂い、
挙げてこれを天下の民に錯(お)く、これを事業と謂う。」
事業という言葉の由来や語源は、ここからきたともされており、
感慨深い言葉になります。
本来、事業とは 社会貢献を指すものであったそうで、
世の中のニーズに応じて、適宜に処置し変化させながら、
推進して物事を通じさせていく、この「変通」の道理によって、
社会の道を整え、国民を導いていくことを「事業」といったそうです。
そのような想いから導きだされた事業というのは、
100年先をも見据えて行われていくようなものも多く、
本当の意味で、国民の生活を豊かに幸せに導いていくものだと感じます。
参考文献
『易経一日一言』竹村亞希子著 致知出版社