人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第104回「四時の序、功を成す者は去る」(十八史略)

2023年09月18日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第104回 

「四時の序、功を成す者は去る」(十八史略)
(しじのじょ、こうをなすものはさる)


季節は常に移り変わるものです。

四時の序とは、春夏秋冬の順序の事を指しています。

春は春で、しっかり春にしかできない役割を精一杯果たして、次の夏に繋いでいきます。

夏は夏で同様に夏の役割に徹することで、次の秋に繋いで、冬へと移行していきます。

そして、また春へとなっていきます。

このように、四季が巡るように、

人の役割も、次の人へとバトンタッチしていけないといけません。

それが、宇宙の道理でもあるからです。仏教的には、諸行無常という言葉がありますが、

まさにすべては移り変わるということを端的に説いています。すべては、無常であると。

今回、ご紹介させて頂く言葉は、まさにその本質を表現している言葉だと思います。

この一瞬の輝きがもたらされるのは、今までの先人の叡智や恩恵によるものだと思いますし、

それを見守ってきた大宇宙そのものへの感謝以外に、なにものでもないように感じます。


先日、人間学を学ぶ月刊誌である「致知」創刊45周年式典が行われ、

御縁を頂き、参列させていただきました。

まさに、そこには人間学を究めようとする同志と偉大な先輩方が

一堂に集まっている稀有な時間と空間でした。

まだまだ、日本も捨てたものではないと改めて感じました。

これから創刊50周年、100周年と時を重ねるごとに、

自分自身もさらなる精進を心に誓い、そして、さらに社会へお役に立てるよう、

益々人間力と品格を磨いていきたいと切に思いました。


参考文献
『致知2023年10月号』 致知出版社

 

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