人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第108回『老仏儒』(山田方谷)

2023年10月16日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第108回

  ろうぶつじゅ   やまだほうこく
『老仏儒』(山田方谷)


「善悪ともに忘る、老の高き所以なり。

善悪とも容る、仏の大なる所以なり。

善を善とし悪を悪とす、儒の正しき所以なり。」


老子の教えが高いと言われるのは、善悪にとらわれないからである

仏教が大きいと言われるのは、善悪をともに受け入れているからである。

儒教が正しいと言われるのは、善を善とし、悪を悪としているからである。


山田方谷(やまだほうこく・1805-1877)は、幕末・明治初期の陽明学者・教育者であり、

備中松山藩(現在の岡山県高梁市)で藩政改革を成し遂げ、

その教えを請う者は、越後長岡藩の河井継之助をはじめ全国に及びました。

明治維新後は、子弟の教育に専念しました。


私が東洋思想に惹かれるのは、この3つの思想以外にも、

禅と神道など深い思想がそれぞれ影響を与え合い、

ミックスしてより香り高い思想として 生活や仕事に根付いているからでもあります。

この日本にある思想を、より生活や仕事にも活かせるように、

そしてその本質を少しでも実感して伝えられるように、

今後も精進していきたいと思っております。



参考文献 
『山田方谷のことば』山田方谷に学ぶ会編 登龍館

 

 

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