【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第179回
『知りて知らずとするは上。知らずして知れりとするは病。』(老
この言葉は、老子の「知病第七十一」に記されています。
「知りて知らずとするは上(じょう)。知らずして知れりとするは
「ただ病を病とす。これを以て病せず。聖人病せず。その病を病とするを以てなり、是を以て病せず。」
とあります。
ここで老子が語る「知る」という行為は、
そして、
だからこそ老子は、本当に深い理解を持つ人は、
むしろ「
心の病であると諭しているのです。
この教えは一見厳しく感じられますが、
心静かに穏やかに生きていけるのでしょう。
日々の暮らしの中で、
完全な理解は難しくとも、
参考文献
『老子道徳経講義』田口佳史著 致知出版社
目黒不動尊