松下啓一 自治・政策・まちづくり

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○大阪市自治基本条例

2007-11-03 | 3.プロジェクト
11月1日 追記
 昨年の11月からの付き合いである大阪JCの自治基本条例の検討会が終わった。最後の挨拶でも言ったが、「最初はどうなるか分からない」という感じだったが、委員長の紀井さんを中心に、みんなよく勉強し、バランスの取れた条例案になった。大阪市長選挙でもマニフェストに入れている候補もあり、今後、大阪でもこの条例がつくられていくことになろう。
 注目すべきは、市民(JC)が市役所とは関係なく、条例の勉強を始め、条例案を提案したことである。こうした民衆提案が、町のあちこちで行われ、いくつも提案されていくことが、「自治体の憲法」としての自治基本条例の本来のあり方だと思う。いくつもの案が切磋琢磨して、真の自治基本条例ができあがるからである。その意味で、大阪で、こうした記念すべき条例がつくられたことは誇ってよいと思う。私としても、その機会に参加できたことは、幸福はことであった(JCの連中は気のいい若者たちで、この人たちと知り合いになれたのも私の財産になった)。

 この会には、私の大阪国際大学の教え子たちも参加した。山下君はテーマが地方自治・NPOなので、いい勉強になったろう。こうした民の力が、公共をつくっていくということを基本視点に論文を書いたらよいだろう。エドマンド・バークを研究テーマとする登島君も全会出席である。こうした民衆提案は、一見するとエドマンド・バークとミスマッチのような感じもするが、そんな単純な話ではないのであろう。熱心に参加し、質問をしていた。

 いい、時を過ごすことができた。 
 
 7月21日
自治基本条例は、市民主導というのが通り相場であるが、大阪市では大阪JCが中心となって企画・運営している。全国でも始めてのケースだろう。
 会のはじめに、青年会議所の綱領を斉唱するというのがおもしろく、また必ず懇親会があるというのも、市民主導とは違う。目標は、秋にある大阪市長選挙にぶつけるというのも、実利的でJCらしい。
 いくつかのJCとも付き合いがあるが、このメンバーはよく勉強する。公開研究会では、第1回目は私の話、過日の第2回目は、大和市の条例をつくる会の大田さんに来てもらったが、テーマ・手順がいい感じである。とくに理に走らず、分かりやすくなっているところがいいと思う。
 難点は、懇親会が深夜に及ぶこと。当然、帰りの新幹線は終わってしまい、私は馴染みになったビジネスホテルに転がり込むことになる。
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