松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治体法務とコンプライアンス(大阪市)

2007-10-16 | 2.講演会・研修会
 コンプライアンスは、法令遵守と訳されるが、それが単に形式的に法律を守っていればよいということならば話は簡単である。しかし、それに加えて社会規範を守り、さらには住民の期待に応じるということもコンプライアンスには含まれるとされていることから、問題の難しさが倍加することになる。
 結局、法律と住民の期待のバランスをとるというのような話であるから、明快な答えはもともとないなかで、講師は話をし、課長さんたちは話を聞くから大変である(私のほうは、思いつくままに話すだけであるから有利である。やはり課長さんのほうが大変である)。
 今回は、横浜市の26年間で体験した、さまざまな事件や判断をもとに、「下手を打たないために」という視点で話をした。私の主張は、マスコミも警察も国も首長も弱点は市民だから、市民を巻き込むのが足を救われない、ひとつの方法ではないかというものであるが、最後は、危険を感じる嗅覚、行けそうだと感じる動物的カンが大事というような話になってしまい、これでは受講者は、ますます分からなくなってしまったかもしれない。
 
 今回は課長研修ということで懐かしかった。課長職というのは、いつも、いくつかの準備をしておくものである(最大の準備は危機管理であろうか。所長をやっていたときには、その心得をメモにして、机の引き出しに入れておき、2,3日おきに確認していた)。それに加えて、コンプライアンスという準備がもうひとつ増えたのだと思うと、お気の毒であるが、頑張ってもらいたい。

 今回も、担当の方々にはお世話になった。今度は会場をきちんと調べていきたいと思う。
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