松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★総合計画シンポジウム(秦野市)

2009-12-05 | 2.講演会・研修会
 秦野市の総合計画シンポジウムに参加した。メンバーは元三重県知事の北川先生や、市長さん、地域で大活躍している先輩方で、豪華なシンポジュームになった。さすが北川さんは、話が面白く、説得力がある。人をそらさない対応も、さすがである。リーダーというのは、こうした天分を持っているのだろう。パネリストも、さまざまな実践をしている人たちで、口だけでなく実践している人の話は、気持ちがよい。地域には、こうした人がいるのがうれしくなった。
 ただ、今回紹介したいのは、このシンポジュームを切り盛りしたSさんについてである。今回のシンポジュームでは、500人の会場が満杯になったが、そこには役所でよくあるところの動員はいっさいない。市民自身の判断で500人が集まったのである。ではなぜ、こうしたお堅いシンポジュームで人が満杯になったのか。実は、通常の広報活動とは別に、Sさんの地道な活動があったことである。Sさんは、仕事が終わると、シンポジュームのビラを大量に持って帰り、帰りの電車に乗る前に、駅頭で、毎日、このビラを配っていたという。ではなぜ、Sさんがこんなことをするのか。それが自分の仕事が価値があり、意味があると思っているからである。そう思えば、やらなければいけないこと、できることが自然に分かってくる。そういうことだと思う。私が、このシンポジュームでたくさんのことを学んだが、最大の収穫は、こうした自治体職員魂を再確認できたことである。かたちは違うが、あちこちの自治体で、こうした職員に会うことがあるので、私も大いに応援したいと思う。
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