松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆ボランティアの定義・そのばらつき(相模女子大学)

2017-04-15 | 1.研究活動
 授業が始まった。サガジョの最終年に当たる今年は、授業も変則である。後任者に、メインの地方自治論やNPO論は譲り、私はそれ以外をやることになった。ボランティア論は、受講者も多いので、二期に分け、私は前期を担当することになった。

 この日は、急遽、教室が変わることになった。受講者が多かったからである。これは私が人気があるというわけではなく、水曜日の3時限目という一番取りやすい時間だからと思う。全学共通科目ということで、社マネ以外の学科も学生も受けることになる。

 気楽に授業に行ったら、711教室が、ほぼ満帆だった。最初なので、授業の紹介だけと気楽に考えていたが、あまりに多いので、授業スタイルを最初に示そうと考えた(まだ、選択変更が可能である)。受講者が多いので、以後、できるだけ白熱教室方式でやることにきめた。

 旗揚げアンケート用の色カード(これはずっと昔、今井邦人さんにつくってもらったのを譲り受けたものである)で、受講者の状況と問題意識を聞いてみた。いくつかやったのかで、興味深かったのが、「ボランティア経験の有無」である。旗を挙げてもらったが、圧倒的にボランティア経験者が多かった。では、どんなボランティアを経験したのか聞いてみた。

 ・学校の行事で川の清掃活動した。
 ・中学の時に、福祉施設に行った。大学生になっては、どこも行っていない。などの意見が出た。

 次に、ボランティアの経験がないという人に聞いてみた。
 ・学校の行事で行ったので、これはボランティアとは言えない。自分から行ったことはないので。
 ・ずっと昔にやったので、ボランティアを経験としては時効になってしまった。

 同じ体験が、ボランティアになったり、ならなかったりするということである。つまり、そもそもボランティアとは何なのか、そこから考えていこうというメッセージである。この授業の切り口は、ボランティアを政策論から考えるものなので、政策論から、ボランティアを考えると、ボランティアの定義も変わってくる。そんな問題提起となった。

 終了後、「こんな風にボランティアを考えたことがない。楽しみ」と学生が、声をかけてきた。よし、面白い授業にしよう。
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