松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治基本条例と市民(小田原市)

2009-08-12 | 2.講演会・研修会
(2009年8月11日)
 当初は3回の予定であったが、この盛り上がりを継続しようと、お盆休み突入の11日、プレ検討会を開催した。参加者は、今回は30名強。やはり時期が悪かったのか。
 今回は、自治基本条例に盛り込みたいことをポストイットで出すことをメインとしたが、さまざまな課題を誰がどのように解決していくかといった点に、議論が収斂されていた。コメントでもいったが、これは「自治基本条例とは何か」という基本を参加者が体得してきたということである。
 次は、これをもっと多くの市民に、伝え、広げていくことである。参加者の多くは、「自治基本条例が最初はよく分からなかった」というが、何が分からなかったのか、自分が分からなかったことを解きほぐして、自分の言葉に換えて、他の市民に伝えてほしい。
 市民がこうしたことをし始めることが、自治基本条例をつくる意義でもある。小田原の自治基本条例づくりは、いい感じである。
 
(2009年7月21日)
 第3回目の会議があった。参加者は72名とのこと。通常は、右肩下がりに人数が減ってくるが、大幅に増えている。なぜだろう。この会議は、進行が今井邦人さんなので、安心して見ていれる。
 「今後の流れ」でも話したが、この検討では2つの危機がある。ひとつは、一部の人だけが集まって決めた内容が、市民の声を代表しているのかという疑問である。この疑問は議会審議の際に議会からでてくるが、実は市民からも出てくる。実際、こちらのほうが強烈である。72名は相当な人数だと思うが、小田原市民20万人のほんの一部に過ぎないからである。
 プレ検討会では、多くの市民を巻き込む方法について、ワークショップで検討した。この成果を本検討に活かせるようにしたい。
 今回、関東学院大学の出石先生のゼミ生が多数、参加した。学生が参加するというのは、とても気持ちがよい。参加者にも大いなる刺激となる。次回以降も、ぜひとも出てほしい。

(第1回) 
 最近では自治基本条例のつくり方も多様になった。小田原では、プラーヌンクスツェレを採用するとともに、プレ検討会と称して、お試し会議をやっている。ここで、興味が持てれば、本番の検討会に参加してほしいという試みである。この条例づくりは、条文づくりではなく、地域の文化づくりなので、その趣旨に賛同に、思いを共通ししてほしいということから、始めたものである。
 火曜日に行われたプレ検討会では、「市民の役割」を議論してもらった。私たちが作ろうとしているのは、自治基本条例である。そこでは何よりも市民自身が自治を担えるかどうかが問われている。そこで、市民自身が何をできるのかを最初に論じてもらうことが大事だと考えたからである。
 行政批判や議員批判も必要であるが、同時に大事なのは、市民の市民力、市民自身の自治力である。行政・議員批判は、結局は、市民批判の裏返しなのだろう。それが、今回、「市民」を俎上に上げた理由である。
 今回のプレ検討会は、とてもいい会になった。以後も、この調子で続けて、よい流れで、本番の検討会議になだれ込んで行きたい。
 この会は、夜の9時過ぎに終わるので、駅前で食事をして帰ると、横須賀は12時近くになってしまう。車内では爆睡するが、乗換駅では目が覚めるという訓練が、行き届いているので、今回も無事変えることができた。
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