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倉敷市における政策法務研修である。ちょっとしたご縁があり、今年度、初めて伺うことになった。
あらためて気がついたことであるが、私の政策法務研修は、他の先生の研修とは、随分と様子が違うようだ。考えてみると、大学に移って10年以上になるが、教えるばかりで、研修で教わるということがほとんどない。それが、独自の進化(退歩?)を遂げる結果となった。
私は、法律理論だけの講義は、ほとんど行わない。それは実務で26年間、鍛えられる中で、実際に使えるという観点が重要だということが身に染みているからである。私にとって、法務は政策実現手段のひとつで、道具にすぎないので、法律理論も実務で使える部分をピックアップしていくと、今日のような研修パターンになった。
研修ではエピソード話の連続になる。理論や発想を修得するには、具体的な体験事例を合わせて考えると、より一層、理解が進むからである。26年も仕事をすると、興味深い体験や経験が山ほどあり、話には事欠かない。
そんな私の研修を見て、担当のYさんたちから、来年は、エピソードや体験を中心に、いわば自治体職員のマインドや仕事のノウハウを伝える研修にシフトしてできないかと頼まれた。面白い話であるが、ちょっと難しいように思う。たしかにさだまさしや松山千春は、コンサートでは、歌よりも話のほうが多いというが、歌があってこその話だろうからである。
今回の政策法務は、1977年に区役所に入ってからの話となる(特命係長の話が中心)。市民協働になると1992年にリサイクル条例を担当するときからの話を始める。いずれも政策法務や協働というテーマがあってこそ、エピソードも面白いということになるので、ただ、エピソードだけ話しても、その意味が十分に理解できないだろうと思う。
ということで、来年度以降は、宿題であるが、何か軸になるテーマが決まれば、忘れていたエピソードも思い出すきっかけになるかもしれない。私の話もややマンネリ化してきたので、あらたな境地を開発するタイミングなのかもしれない。
倉敷は、何十年ぶりかである。美観地区も、私が昔歩いたころとは、ちょっと違うような気がしたが、もとの記憶があやふやで確かなことは言えない。せっかく来たのだから、美観地区のしゃれたカフェでお茶でも飲もうかと思ったが、ほとんどのお店が5時に閉店で、結局、どこにも立ち寄ることができなかった。それでも、市役所への行き帰り、ゆっくりと街を歩くことができ、観光気分を味わうことができた。
さて、倉敷における経済効果であるが、今回は、連れ合いなしで私ひとりで来たので、元祖梅香堂のむらすずめ、倉敷ラーメンなどを買ったが、全体には経済効果は皆無に近かったことを報告せざるを得ない。
倉敷市役所
揚げない味噌カツの店