松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

★全員野球でまちづくり(佐渡市)

2011-07-03 | 2.講演会・研修会
 サガジョと佐渡市が協定を結んだ。その祝いの会があり、基調講演を行った。
 新潟は、時々行くが、佐渡は実は初めてである。この日は、朝の5時半に家を出て、佐渡の到着は11時。新潟・佐渡間は船であるが、ジェットフォイルが走っていて、時速80キロで飛ばすので、意外と早く着く。思いのほか近い。
 講演の後に、民泊をめぐるシンポジュームがあり、これにも参加した。多くのパネラーが参加していたが、示唆に富む発言が多く、やはり日本の市民力は、さすがである。佐渡には大学、短大がないので、女子大生というものを見たことがないという発言、おじさんたちが、その女子大生が泊まるというので、平常心と乱している姿など、訥々とした中にも、微笑ましいエピソードが混じった話で、とても面白かった。
 大学から行った他の方たちは、前泊し、この日も泊まるというのに比べて、私は、日帰り、ジェットフォイル最終便で帰るというあわただしさで、自然を大事にする島、佐渡をとても楽しむ時間がなかった。残念。
 苦言を一つ言わしてほしい。いつもの通り、帰りにお土産を買おうと考えたが、全島一番のお土産屋さんゾーン、船着き場に、買いたいお土産がないのである。お土産屋さんは、何軒も並んでいるが、どの店も同じものを売っていて、しかも、佐渡らしいものがないのである。私は、買う気、満々なのに、本当にないのである(地元で作っている草団子を買っただけ)
 佐渡といえば、トキに代表される環境共生型の島づくりである。日本海の魚介類も豊富のはずである。素材は山ほどあるだろう。それが活かされた店がないということである(あるかもしれないがメインのところに出れないということだろう)。団体客が減少し、佐渡全体で観光客が半減しているというが、お土産屋さんは相変わらず、団体旅行向きに商売しているということなのだろう。講演でも言ったが、社会全体が大きく変わろうとしている時代である。既得権など、さまざまな障害はあるだろうが、思い切って転換していかないと、取り残されることになってしまうだろう。資源は山ほどあるのだから、島全体を上げて、方向転換に取り組んでほしいと思う。地域のシンクタンクは市役所である。市役所が、自信を持ってリードしてほしい。ぜひとも頑張ってもらいたい。
 そういった事情で、佐渡における経済効果はわずか。その分、新潟市で、経済効果が上がることになった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★政策法務研修(板橋区) | トップ | ☆一人ひとりが大切にされるま... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2.講演会・研修会」カテゴリの最新記事