松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★政策法務研修(伊丹市)

2011-03-09 | 2.講演会・研修会
 伊丹市の政策法務研修に参加した。
 関西といえば、政策法務も盛んで、人材も多いと思うが、今回は、旧知の法制課の方々に声をかけてもらったことから、出張ることになった。
 法制課の課長のHさんとは、考えてみると、北九州の研究会で一度しか会ったことがないが、ずいぶんと昔から知っているような気がして、とてもよく覚えていた。担当のYさんは、市町村アカデミーの元教え子?で、北九州でもお会いしたので、よく覚えている。そんなお二人からのお誘いなので、調整が難しかったが、今回の参加と相成った。
 法制担当課の悩みは、条例づくりが条文づくりになってしまっていることである。インターネットの時代で、ほかの先進条例が簡単に手に入る。それを持ってきて、法制担当チェックしてくださいというふうになってしまっているからである。
 しかし、条例づくりで大事なのは、まず揺るぎない理念であり、それを支える立法事実である。そこで、「条例づくりは条文づくりではない」私に、条例づくりの基本をやってほしいというのが、狙いのようであった。
 事情はよく分かるので、お引き受けし、ポストイットを使い、立法事実を積み上げ、大事な理念の不足を指摘し、また、熊本市住民基本台帳閲覧規制条例などを素材に、実際の条例を作る際のコツを考えてもらった。「第1条・・・」とやらないので、受講生は戸惑ったのではないか。とりわけ立法事実の検討は、白熱教室方式でやってみたが、分権・協働時代にあっては、講師が上から、一方的に教える方式は、もう卒業だろう。このやり取りが、参加者の力も出て、私には一番面白かった。
 ただ、今回は、私の面白い?話は、ほとんど受けなかった。Hさんにいいところを見せようとして力が入ったためだろう。
 伊丹といえば、歴史のある街である。JR駅前が有岡城の石垣になっている。また酒の町でもある(朝、市役所へ行くときに、酒蔵通りを歩いた)。夜、食事に行こうと誘われて、私は間抜けにもイタリアンでもといってしまった。ただ、みんなで大いに語り、愉快なときを過ごすことができた。

 お土産は、伊丹駅の観光物産店で、生ぽんず、大きな饅頭。いずれも醸造に関連するものである。ただし、経済効果はきわめて低かった。
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