松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆年末の審議会・場面転換の決め言葉(相模原市)

2019-12-26 | 総合計画

 終わったと思っていた総合計画の審議会があった。

 何かと思ったら、前提の将来の財政予測が変わり、来年から、赤字がどんどん増えていくという話で、そこで財政再建プランを検討しているとのことであった。それはそれで、委員会があり、そこでやればいいが、総合計画に大きな影響があるからと説明の委員会であった。

 総合計画の審議会が始まった当初、私は、何回も、長期の財政計画は、大丈夫なのかについて質問した。もし、赤字が続くようなら、これまでの延長線にある総合計画は、抜本的に見直しする必要があるからである。もっと正確に言えば、いずれは赤字になることが見えていたら、今から、変革の準備をしておく必要があるからである。

 その抜本策のアイディアは、いくつかある。

 財政当局の答えは、今期の計画期間中は、黒字で大丈夫ですと、胸を張って答えられた。私は甘いと思い、本当に大丈夫なのかと、何度も念を押した。仮にこの10年は黒字でも、そのあとは危ないのははっきりしている。でも、黒字を前提に、内部で検討を重ねてきたという事情は、よくわかるので、諦めて、質問を止めた経緯がある。

 すでに書いたが、私はうるさい委員だと思われたと思う。

 それで基本構想は出来上がり、もう議会で議決された。基本計画のほうは、いままさにパブコにかかっている。それなのに、今回の前提条件の(黒字から赤字への)大変更である。

 これは企画の担当者にとっても、青天の霹靂だったと思う。市長が変わり、今度の市長さんは、この赤字を前面に出して(前の市長さんとの違いを明確にして)、政策を展開するとのことで、これは担当者では、どうしようもなくなっているのだろう。

 「何で、こうなったのだ」、「話が違う」という委員さんもたくさんいたが、いまさら、そんなことをいくら言っても何も生まれないし、今後やることは、大きく変わらないはずだから、これまでの基本構想、基本計画のいいとこどりをして、「実践で工夫してとにかく前に進めるしかない」と私は発言した。

 うるさい委員から、いきなり物わかりのいい委員への転身であるが、この時点で、いい人になっても手遅れである。

 委員会の暗い気分に、私はいたたまれなくなり、気分一新を狙って、名刺のsansanのCMをもじって、変えるなら「早くいってよ」と言ったが、これはあまりうけず、場面転換までにはいかなかった。家で連れ合いに言ったら、そこは「チコちゃんに叱られるでしょ」と言われた。たしかに、そっちだったと思う。

 ちなみに、名刺のsansanは、徳島の神山町にサテライトオフィスがある。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆初めての条例づくり1(三浦... | トップ | ☆はじめての条例づくり②法務... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

総合計画」カテゴリの最新記事