松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆審議会と服装(三浦半島)

2019-10-13 | 審議会の作法
 委員会にはどんな服装で参加するのか。

 今度、ある会議で、これまでの検討の経過を市長さんへ報告する機会があり、何人かで市長室へ出向くことになった(私はone of them)。日時の連絡ともに、担当の事務局から、「ノーネクタイ、上着着用でお願いします」との連絡があった。

 市長さんへ答申することが時々あるが、その時は、上着を着るようにしている。これは写真撮影があるためで、このときセーターでは、格好が悪い。シャツだけではしまりが悪い。写真の写り映えを、服装でカバーしようという発想である(ただし真夏は、シャツである。クールビズ真っ盛りのときに、上着を着ているのは、やはり非常識だとおもう)。

 辞令交付のときは、どうするか。辞令なので、一応、改まって、上着を着ていくのが基本であるが、継続の委員会で、辞令交付が形式的なときは、油断してしまって、忘れてしまうことがある。

 日常の委員会審議のときは、どうするか。委員長の役割が多いので、おそらく私の服装が、委員全体にある程度の影響を与えると思う。もし、委員長が、背広・ネクタイで、重苦しい格好をしていたら、それが会全体の雰囲気をつくることになるだろう。

 私は、いつも、学生とゼミをやるような格好で委員会に参加する。具体的には、Gパンとジャケット、夏ならばポロシャツのような感じのシャツである。

 なぜ、こうした格好なのか。ひとつは、いい背広を持っていないということも大きい。考えてみると、大学に移って、背広は一度も買ったことがない。そもそも、背広を着るのは、入学式、卒業式のときだけで、普段は、着たこともない。講演会もジャケットである。

 もっとさかのぼると、市役所時代、課長補佐になった40代から、背広を着ず、ジャケットしか着なかったので、下手をしたら、もう数十年、背広を買ったことがない(ただ、買うとしてもイトーヨーカ堂なので、経済効果は、極めて乏しい)。

 こうした背景もあるが、委員会のときに、できるだけ普段の格好をするのは、委員会というのは、そういうものだと思うからである。附属機関というと行政は仰々しく考えるが、もっと水平なものである(敷居が低くて、親しみやすいもの)。委員会は、自由闊達に意見を言い合えてこそ、なんぼのもので、それには雰囲気が大事なので、服装というのも、重要な要素になると思う。

 私が委員長の委員会は、みんなラフな格好をしてくる。区民会議では、女子美の某先生(男性)は、スカーフ(?)を巻いてやってくる。この前、白岡市で、某委員が、ネクタイをしていたので、「今日はどうしたんですか」と茶々を入れたら、「いつも、きちんとしています」と、大笑いになった。

 委員会は、厳粛・威厳があるから、偉いわけではなくて、それぞれのメンバーが、行政とは違う意見を自由闊達に出すから、偉いのだと思う。どれだけ自由闊達な場づくりができるか、ここが勝負だと思う。

 意見、反論を出させないようにするには、重苦しく、ピリピリした雰囲気にすればよいので、もし、私が、そういう委員会の委員長を頼まれたときは、背広を着ていくことにしよう(そんな委員会を頼まれることはないと思うが)。

 
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