松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇新型コロナウイルスと同調圧力(三浦半島)

2020-04-18 | 5.同行二人
 国から10万円の給付金がでるらしい。

 もらうか、辞退するか悩んでいる人もいるだろう。我が家でも話になったが、あなたはフリーランスなので、もらう資格はあるだろうとなった。たしかに、講演会や研修会は、軒並みなくなった。今年1年は、研修はすべて中止になりましたという自治体もある。

 たしかに、非常時なので、まずは新型コロナ対策をしっかりやって、落ち着いたら、講演会や研修会をやってもらいたい。

 大阪国際大学を辞めて、無職になったとき、収入はないが時間があるからといって、普段いけないところへ行こうと、ニュージーランドの奥の方や東南アジアに行った。今度は、それもできないので、家で原稿を書いている。収入はないが夫婦の会話は増えた(濃厚接触はない)。

 今度の10万円で心配しているのは、もらうべきではないという同調圧力である。国からの施しは受けないという矜持を大事にする人はそれで良いが、市長だから、議員だからといって、同調を強要されることがあれば、とんでもない。

 そのうち、公務員だから、生活保護だから、年金受給者だからと、広がっていく。この10万円は、日本に住む人がチームとなるための一律お金なので、立場や環境ごとに区別していって、「あの人は」などとやりだしたら、分断が進むだけである。

 だから、安倍さん自らが、きちんともらってほしいと思う。そのうえで、自分なりに有意義だと思う使い道にすればよいと思う。これは市長も議員も同じである。

 市民もあるいは議員も、「あなたはもらったのか」などと詮索するのは、やめてほしい。「誰それはもらうべきではない」というのもやめてほしい。他人のことをあれこれ言うのは卑しいし、そんな暇があったら、じっと家にいて、8割削減を10割まで上げるくらいの勢いでやってほしい。
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