★「美しい？」政策法務研修（八王子市）

　全６回の政策法務研修が終わった。
　今回の研修は、かなり強引に日程に入れたので、クリスマスイブや御用納めも研修となった。私もよくやったが、受講生もよくやった。ただ、終わってみると、とてもいい研修になった。

　最終回も、とてもやりやすい研修となった。
　いくつかの理由があるが、この研修の参加者が主査級ということで、比較的年齢層が高いということもあるだろう（たしかにダカーポを知っているひとが、かなりいた）。

　私の研修は、私の体験したことが内容となるが、横浜市役所を辞めてすでに１０年以上を経過しているので、私の話は、職場の実態と少しずつ、ずれてきているのだろう。
　御用納めの日、職場で一杯やってそれで窓口に出るという時代に、私は役所で育ったが、これは今の若い人には、想像もできないことだろう。

　自分の体験をベースに話しをする研修スタイルは、いずれ限界になるだろうが、私には、実務と離れたテキストに書いてあるような研修はとてもできない。実務でさんざん鍛えられているので、研修のための研修のような講義はとてもできないからである。私の研修スタイルが、地方自治を強めることにならないと思った時が、きっと引き時なのだろう。

　今回、研修の最中に、女性の受講生から「先生、美しい」と言われた。残念ながら、美しいのは私ではなく、政策法務のテーマが、途中、脱線や伏線を含みながら、最後に繋がっていくところが美しいとのことである。照れるが、嬉しいことである。

　「美しい」といわれて、すっかり気をよくした私は、来年も、この研修を引き受けることにした。サルもおだてりゃ木に登るの典型であるが、よいところを認めて、それを伸ばすことが自治を進めるコツの一つだと思う。ただ、来年は、クリスマスイブや御用納めの研修は止めることにしよう。