松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆市民協働の成功法則(水曜社)・プロとの仕事は気持ちがよい

2022-04-15 | 1.研究活動
 『事例から学ぶ・市民協働の成功法則 小さな成功体験を重ねて学んだこと』の再校が来た。プロとの仕事は気持ちがよい。

 再校を見て驚いた。再校なので、誤字脱字はほとんどないが、データの訂正や補足がたくさんあった。こんな事例があった。

 市民が、今後10年間で、市に優先的に取り組んでもらいたいベスト3というのを並べて出した。横浜と札幌は知っていたので、もうひとつと思って、他の自治体を探した。同じような設問でないと比較表はできない。

 何んとか東京都日野市の市民意識調査を見つけた。最新の調査を比較しないといけないので、最も最新である平成30年の記事がホームページにあった。全体の概要が出ている。念のために、その下に出ている個別票も見てみた。間違いなので、これを取り上げた。

 しかし、これの数字が違うという。その証拠として、個別票に順位を付けて、こちらではないでしょうかという赤字である。もう一度、ホームページを見ると、たしかに、記事が更新されていて、平成30年何月何日更新と出ている。間違いではないかと思って返信を書こうとして、よく見ると、ホームページのタイトルに平成30年度調査との記述がない。そこで、さらによく見ると、それは、その前の平成25年の調査で、子データ更新日だけを見て、平成30年と思い込んでしまったのだった。結局、「私の間違いです」という顚末になった。

 こういったところが随所にある。言い訳をすれば、適切なデータを発見し、書くだけで精いっぱいなので、これ以上書くと、深みにはまるので、ここくらいで止めておこうという記述がいくつかあるが、校正では、そこを容赦なく突っ込んで、こうした記述を追加した方がいいのではないですかと直してくれている。

 時には、小さな論争も起こる。大牟田の認知症事業は発祥を何時に捉えるかの問題である。校正の人は、1989年説もあるのではないかという意見に対して、私は、1993年説である。こんな議論も面白い。

 私の原稿が初校になり、その確認期間は、2週間くらいであり、その間で、誤字脱字などの表記のほか、内容までに踏み込んで、見ているのである。前回の時もそうであったが、こういう仕事は実に小気味がよい。水曜社は、外部の専門家に委託しているようであるが、さすがである。一度会ってみたいと思っている。

 こういう仕事に出会うと、また水曜社と一緒に仕事をしようという気になる。簡単には、本にならない時代なので、いい本を書かないと、声もかけれらないが、その分、私のほうは、いいテーマで、充実したものを書こうという気になる。仕事というのはこういうことなのだろう。これは協働ということでもある(協働とは、双方が存分に力を発揮するということである)。

 この本に、地方自治法ができた昭和22年と、今の違いを対比するために、茅ヶ崎のエメロード商店街の昭和22年と今を比較した写真の載せることで、ビジュアル化しようと考えた。昭和22年の写真は市役所が出しているのでいいが、今のものは、適切な写真がない。ちょっと、いい写真があったので、これを撮影した会社に問い合わせたが、ほぼ1か月返事がない。

 こうなっては、自分で撮るしかないので、茅ヶ崎市に勤めてゼミ生の.K.Sかぁに、ラインして写真撮ってと頼んだ。いつものように、快諾。天気の様子を見て、撮ってきてくれることになった。

 ちなみに、K.Sかぁは、このブログの読者ならおなじみであるが、実は結婚して、今は産休中である。同じ役所の人と付き合っていたが、私には、言わなかった。「センセイにいうと、すぐブログに書くから」ということで、結婚が決まってから、聞いたような気がする。ブログに書くということであるが、K.Sかぁとは、18歳の娘のころから知っていて、だれと、どう付き合ってたかも知っていたが、ブログには書かなかった。

 むかし、夏菜が、JRのポスターに出ていたことがあり、それを電車の中で見て、私は「K.Sかぁ、おまえモデルのバイトしているのか」と聞いたことがあった。
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