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空き家対策協議会があった。今回は盛りだくさんだった。
まずは住宅ストック小委員会からの報告と承認。
小田原市の場合は、神奈川県のなかで、中古住宅の取得率が低い。横浜などは土地の価格が高いので、本当は新築が欲しいと思ってもやむを得ず、中古住宅を買おうという人が多いが、小田原市の場合は、土地の価格が安い等の理由から、新築を買う人が多い。中古住宅の流通を考える場合は、まずは小田原の現状を踏まえる必要がある。
もうひとつ、現実的には、新築と比べて中古住宅は一段下がるという評価を踏まえて、流通の仕組みを考える必要があることである。小委員会では、リアルな現実を考えて、そのうえで、中古住宅の流通について考えていった。
メニューは4つほどあるが、小田原らしいのは、市街化調整区域等にある広くて、自然環境に恵まれた中古住宅を活用しようという案である。
小田原も市街地は建て込んでいるが、根府川や曽我は、自然に恵まれている。東海道線で、根府川あたりを通ると、山にはみかん園が広がり、前には相模湾が広がっている。こういうところの空き家をターゲットに、都会の人をターゲットに紹介していこうという計画である。
その場合、待っているだけでなく、一戸一戸、ピックアップして、所有者と交渉して、「東京まで新幹線で30分、でも自然と共生する空き家」のようなコンセプトにまとめて、全体として、売り出そうという計画である。
ここ1,2年、小田原市の空き家対策は、どんどん前に出ているように感じている。その背景は、法制度が動き始めたこともあるが、それに呼応し、あるいは、地域特性を踏まえた事業をしようという担当者たちの熱意が大きいのだろう。市長さんが熱心という後押しもある。
その分、協議会の運営も難しいが、面白いので、苦にはならない。