第4回目のまちづくり市民集会があった。
今回は、140名の参加で、新規参加者とリピーターが増えているのだろう。自治基本条例策定時からは、7回目くらいの開催で、挨拶する人も随分と増えた。今年は、相模女子大学からは、準ゼミ生たちが、5人参加した。
ここでの私の主な役割は、グループワークの最後の発表のインタビュー役。今回は24グループもあるので、全グループに発表してもらって、そこでの議論を引き出す役である。このまとめ時間は全体で30分なので、結局、各グループ30秒の発表になる。それに加えて、発表だけでは終わらせないで、私の突込みが入る。今回は、戸田市からも参加してくれたが、間に、感想なども答えてもらう。焼津の人たちは、それを聞いて、自信を持ったと思う。こうしたインタビュー方式は、いつから始まったのだろう。私は、いつから、こんな役になったのだろう。
今回の特徴は、若い人の参加が目立つことである。地元の高校生が10名ほどが参加した。インタビューで聞いてみると、初めはめちゃめちゃ緊張したが、みんな優しいので、あっという間に慣れたということである。若者が入れば、おじちゃん、おばちゃんが元気になる。中には、自分のおじいちゃん以外と、こんなに話したのは初めてと発表した高校生もいた(ついでに、おじちゃんがやっているお店の紹介などもして、焼津らしい、笑いと温かみのあふれる会となった)。
準ゼミ生たちも、「学生としてではなく、一人の大人として対応してくれて、うれしかった」と感じたとのことである。若プロのメンバーでもあるので、こうした場には慣れているし、頼りになるが、彼女たちにとっても、他の町での活動は、刺激になったようだ。
終了後は、実行委員会のメンバーたちと、すし屋の2階で打ち上げの会。3本締めというのを初めて知って、新鮮だったとの感想である。
懇親会、終了後は、ホテルで、私の退官フォーラムの打ち合わせ。たまたま、今井さんも、同じ宿の向かいの部屋だったので、私の部屋で打ち合わせをすることになった。今井さんの、自由に発言して、いろいろなアイディアを出し、内容を詰めていくやり方は、学生たちにも勉強になったと思う
教員としてうれしいのは、フォーラムでは、いろいろな役が出てくるが、学生たちは、「はい、それやります」といって、どんどん決まっていくこと。ゼミの学生たちもみなそうであるが、これは、きっと松下ゼミの伝統(文化)なのだろう。1年生の初めには、引っ込み思案で、後ろのほうにいた学生が、どんどん、自分の新しい可能性を開いていくのが、一番、うれしい。
「まちづくり市民集会」は焼津市です。
まぎらわしいですね。
焼津市も、次のステップに入りますが、さらなる助力を期待します。
恐らく最初は、初めて焼津市自治基本条例まちづくり市民集会です(H27.3.15)。
多数のグループがある時、限られた発表時間内で、発表内容の質と時間管理を両立する方法として考えました。参加者が主役と言っておきながら、時間の都合で発表するグループ・しないグループをつくることができないので、1分でも30秒でもとにかく全部のグループに発表してもらおうという原理主義と、そうは言っても終了時間が延びたり参加者が飽きてはいけないという現場のニーズからの発想です。
視察に来られた新城市でも取り入れられているようですが、一目で本質を見抜いていいと思ったやり方をすぐに取り入れる目利きと柔軟性も、新城市の強みと思うところです。
今回は、若者の発表は、よかったですね。
全部の発表を聞いて(場合によりちょっとうんざりして)から総括的なコメントをいただくより、一言二言でもインタラクティブなやりとりがあるのが良いと思っています。
そんなやりとりから生まれる雰囲気に動かされて、高校生が自分から語ってくれたのだろうと思いますし、「市民集会ってこういうものなんだ」という認識が積み重なって、良いまちづくりの文化が醸成されていくと素晴らしいと思います。
この前の今井さんの注文は、発表者の具体的アクションを誘発するものになるような、ツッコミをと、さらに難易度が増しています。
新たな発表方法を考えるときですね。