松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆アイディアの政治(2)その弱点

2020-06-02 | 1.研究活動
 アイディアの政治は、政策執行リーダーを力づける効果はある。しかし、物足りなさもある。

 私の悩みは、いいアイディアであるし、重要な政策課題だと思うが、これが、政策課題として、俎上にあげられ、政策にならないのである。

 例えば、若者政策であるが、何人かの市長さんに、その意義を力説したが、そうですねとは言うものの、そこでストップである。結局、私もそう思うといって、それをマニフェストに掲げ、政策として、実現したのは、新城市の穂積市長さんだけだった。

 市長さんのセンスの問題といえば、それまであるが、センスに頼っていたら、政策論を論じる意味がない。そのセンスを、ブラッシュアップして、実践につなげる理論が必要になる。

 アイディアの政治論の認知コミュニティづくりは、ひとつのヒントになるが、単に仲間だからというだけで政策が決定されるのはやはりおかしいし、実際、そう親しくなる機会がるものではないだろう。

 これは、キングダンの政策の窓モデルのうちの「政治の窓」である。政治の窓をどのように開けるかの問題である。

 東大の偉い先生が、何かを言えば、窓が開けばよいが、今は、言うことを聞く時代でもない・そもそも、えらい先生自体が、新たな政策テーマの理論と実践手続きで示すことができないといけないので、まずはそこからである。

 偉い先生でもない、私の場合は、まめに声をかけることしかできないが、あまりに反応がないと、嫌になってきてしまう。粘りがない性格も災いして、もう一押しも弱い。

 だから、せいぜい、統一地方選挙の前に、本を書いて、マニフェストに困った市長候補者が、新しい政策に出会う機会をつくっているが、私の提案するテーマでは、当面の住民ニーズとは離れているので、マニフェストにも、ならないことが多い。

 次は、政治の窓の開け方を考えてみよう。
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