松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★若者の社会参加推進条例をつくる(茅ヶ崎市)

2013-12-13 | 2.講演会・研修会
 政策法務研修会の4回目になった。若者の社会参加推進条例をつくった。

 あらためて分かったのが、第1条の目的の重要さである。今回の条例づくりで言えば、なぜ若者の社会参加が必要なのか、この点についての問題意識の違いが、その後の条文の違いに直接影響してくる。時間の半分は、目的づくりに使えと言ってきたが、今回の条例づくりでも、その必要さが証明されたことになる。

 グループごとに、それぞれの答えがあってよいが、最優秀者賞を獲得したのは、これまで庇護や保護の対象であった若者を越えて、若者を資源(社会的な価値)としてのとらえるということを目的に据えたグループである。社会的な資源という観点から見ると、若者は、自治体政策では見事に欠落している。それを補い、後押しするのが若者の社会参加推進条例ということになる。

 今年の研修は、これで終わったが、来年度は、他自治体との合同研修を考えているようだ。最近は、こうした研修が多くなった。あるいは1年間にわたって、実際の政策づくりをおこなう研修も目立ってきたように思う。一方的な知識を教える研修だけではなく、体験型の学びが重要とされてきたのだろうか。

 茅ヶ崎市の研修計画の詳細はこれからで、まだ鬼が笑う話であるは、来年度も引き受けることにした。その理由であるが、茅ヶ崎市には、私の昨年のゼミ生(K.Sかぁという)が入庁しているが、彼女には、「K.Sかぁが私の研修を受けるまで、頑張るぞ」と言ってあるからである。あと1,2年は、がんばらないといけないだろう。

 この日は、4日間の研修最終日とあって、昨年、神奈川県市町村研修センターで一緒の研究をしたOさん、今年、一緒にやっているMさんが、挨拶だと言って、朝早くから待っていてくれた。ところが私は、降りる駅を間違えるという勘違いをやって、滑り込みセーフで会場に現れることになってしまった。挨拶もそこそこになってしまい、申しわけないことをした。この場を借りて、お詫びと感謝をしたい。

 K.Sかぁとはお昼を一緒に食べたが、そこで毎年、松下ゼミでやっているシンポジュームの話になった。来年は、秋田県藤里町から来てもらおうと考えているが、そこから、岩手県沢内村の話になった。長くなるので、ここでは省略するが、地方自治の真髄のような話である。自治体職員はどうあるべきかという話である。

 半年前ならば、K.Sかぁに、こんな話をしても、うまく伝わらなかっただろう。ところが、今は、目をキラキラさせながら聞いていることにびっくりした。私は話しながら、そうかK.Sかぁと、こんな話ができるようになったのかと不思議な気持ちになった。そして、自治体職員として順調に育っていることが、とてもうれしかった。
 


ちなみに、今年の茅ケ崎市職員採用パンフレットにも登場しています。
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