松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆第2回は「稼ぐ自治体」にした

2022-12-21 | 地方財政戦略
 ☆連載「どう稼ぐ?どう使う?  これからの地方財政戦略」の第2回は、稼ぐ自治体にした。

 はじめの予定では、働き方改革を考えていて、原稿も書き上げたが、地方財政と働き方改革は、ちょっと遠いのではないかとと思われると思い、変更した。

 あらためて調べてみると、稼ぐ自治体を体系的に取り上げた論文はあまりない。そこで、今回は、稼ぐ自治体の類型分けをやってみた(稼ぐ自治体は論点が山盛りである。ただ、全体像を示すには、行政学や政治学の知識では足りず、経済や経営、さらには民民契約の知識が必要になる。おそらく、これが体系的な論文等がない理由だろう)。

 稼ぐ自治体は、「稼ぐ」と「自治体」の2つの言葉でできている。
 まず地方自治体は、住民(人的要素)、区域(空間的要素)、自治権(支配権)の3要素から構成されている。だから、稼ぐ自治体は役所だけでなく、住民や地域も稼ぐという点も忘れてはならない。
 稼ぐでは、もともとは、「仕事に励むこと」を表した言葉とされている。その結果、お金を得ることもあるし、信頼を得て評価を高めることもある。ただ自治体政策では収入を増やすことが主眼なので、この点から稼ぐ自治体を分類した。

 類型化に当たっては、手段や目的のとらえ方の違いから
 ①保有資産で役所自身が稼ぐ
 ②新たな収入源の確保する
 ③税収など間接的効果により収入を増やす
 ④仕事のやり方を変える
 ⑤地域団体等を後押しする
の5分類にした。分類した先行事例がないので、ひとつの案になるだろう。

 類型分けでも、これを論じたものがほとんどないので、内容的には、それなりに苦労したが、一番苦労したのは、これを3000文字に収めることだった。もともとは、5000文字くらいあったので、絞るのが大変だった。

 この連載は、オモシロ・まじめの線を狙っているが、その結果、オモシロの部分はカットされ、真面目な論文になってしまった。狙いとは違うが、まあ、そのうち、オモシロ・まじめになると思う。

 改めて、自分の得意は、5000文字から8000文字くらいというのに気がついた。体系的に書く癖がついているためだと思うが、基本から書くので、骨組みだけで、そのくらいの分量になる。でも、増やすよりは、削る方が簡単だと考えて、よしとしよう。

 年内の仕事は、あと一つ。連れ合いが言っていたが、「あなたを殺すには、仕事を取り上げ、ヒマにすること」とのことである。痛いところを突かれたので反論できない。長い正月休みは、どうやって過ごそうか(そうだ、みんなから福祉従事者を支える政策の原稿も出てくる。今井さんの書評もある。仕事はありそうだ)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆第一回Zoom de まちづくり(... | トップ | ☆第4回やいづ未来まちづくり... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

地方財政戦略」カテゴリの最新記事