松下啓一 自治・政策・まちづくり

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▽魚河岸シャツファッションショー(焼津市)

2018-07-16 | ゼミや大学のようすなど
 今年のファッションショーは、焼津高校とのコラボになった。総勢39名である。

 これまでのファッションショーは、学科の活動の一環であったので、その枠ですることができた。ところが、私の退職となり、焼津ファッションショーを引き取り人がなく、長く続いた魚河岸シャツファッションショーもいよいよ終了の危機となった。しかし、たまたま、私が夢をかなえるセンターのアドバイザーになったのを契機に、再出発することになった。

 再出発とはいっても、前提条件が大きく崩れた後でのスタートなので、課題はたくさんあった。

 1.まずは予算である。当然、予算もない中での再スタートなので、たとえば焼津までのバス代をどうするかなどが現実的課題である。
 これは、受け入れ側の焼津市が対応してくれた。焼津市も予算がない中での検討であったので、正直のところ、私は、せいぜいうまくいって、市が持っているバス(あるかどうかは分からないが)を回してくれれば程度に考えていたが、このための予算をやりくりし、バスを借り上げてくれた。

 いつも相談をするのは、自治基本条例を一緒にやったダブルIさんであるが、要職にあって、忙しい中、知恵を絞り、あちこちに声をかけてもらったのだろう。これができたのは、ダブルIさんの力量によるところ大であるが、①自治基本条例づくりで、いい町にしようと、一緒に汗を流したこと、②何年にもわたって、学生たちが、まちづくり集会に参加し、また焼津市からは、毎年、サガジョの文化祭に参加してくれるなどの相互交流があったことなどが、踏ん張る動機になったのだと思う。まさに「仕事は、地道にやっていく」ものだと思う。

 2.ファッションショーを実施するには、たくさんの調整事項がある。今回のような39名の魚河岸シャツを一人ひとりに割り振るのだって、大変な仕事である。好みの服もあるし、L、M、Sといった、大きさ調整だって、さまざまである。そのほか、出る順番、かける音楽、高校との連携など、私ひとりでは到底できない。

 これらを学生たちがやった。私はそれをみているだけである。まちづくりは、当事者本人たちの主体性、自主性があって、できる。

 3.学校行事なので、いろいろと手続きがある。学生たち一人ひとりに保険にかけ、万が一の緊急連絡先も必要である。これを支えてくれたのが、大学事務局である。今回のような、過渡期の活動で、引き継ぎも十分にできなかった活動であるが、本当によくやってくれた。事務局の伴走者としての役割である。

 それ以外にも、たくさんの人が動いてくれた。ファッションショーという一見お気楽な活動であるが、バックには、こうした当事者たちの主体的な取り組みと、相互の協力・連携がなければできない。発案から実施まで、これは一種の政策づくりであるが、それぞれの力を後押しし、ひとつにまとめていくのが、まちづくりである。ちょっとしたことにも、たくさんの政策づくりのヒントが転がっている。

 ともかく、楽しい魚河岸シャツファッションショーになった。

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