
今年も横浜市役所の夜間研修に協力することになった。
この研修は、私が横浜市役所に入るずっと以前、もう何十年も続く研修で、就業時間が終わった夜間に、職員が自主的に地方自治法や行政法を学ぶものである。かつて、横浜市には、中学や高校を出て入ってくる人も多かったので、自主的に法律学の基本を学んでみようという趣旨から始まったものである。
私がこの講座を担当するのは、今年で、4年目くらいになる。当初は、1年限りと思い、2年目は固辞するなどの経緯もあったが、今では覚悟を決めて引き受けることにした。夜の6時半から8時半まで、合計4回の研修になるので、正直、大変という理由であるが、伝統を引き継ぐつもりで、手伝うことにした。
今回も受講生は、150人くらいいるのだろうか。特に印象的だったのは、年配の受講生が多いことである。聞いてみると、社会人の転職組だそうで、横浜市も本格的に中途採用をやっているのだろう。
市役所側が、こうした社会人経験者に期待するのは、民間の経験と発想である。ねらい通りにうまくいっているのだろうか。注意すべきは、民間経験の強みをすっかり忘れて、役所の文化にすっかり染まってしまうこと、他方、役所の文化になじめずに、民間では…といった評論家になってしまうことである。
その意味では、地方自治法の研修と同時に、地方自治のマインドを学ぶ研修も必要にあんってくるのだろう。地方公務員がよい就職先に変わり、同時に誤ったコンプライアンスの影響で、地方自治に対する熱さが希薄になっているように感じることも多いからである(熱さを外に出すことが憚れる雰囲気があって、押さえているのかもしれないが)。
今回は、地方自治法の研修であるが、随所に、そんな地方自治マインドを感じ取れるような講義にしたいと思う。おたのしみに。
この研修は、私が横浜市役所に入るずっと以前、もう何十年も続く研修で、就業時間が終わった夜間に、職員が自主的に地方自治法や行政法を学ぶものである。かつて、横浜市には、中学や高校を出て入ってくる人も多かったので、自主的に法律学の基本を学んでみようという趣旨から始まったものである。
私がこの講座を担当するのは、今年で、4年目くらいになる。当初は、1年限りと思い、2年目は固辞するなどの経緯もあったが、今では覚悟を決めて引き受けることにした。夜の6時半から8時半まで、合計4回の研修になるので、正直、大変という理由であるが、伝統を引き継ぐつもりで、手伝うことにした。
今回も受講生は、150人くらいいるのだろうか。特に印象的だったのは、年配の受講生が多いことである。聞いてみると、社会人の転職組だそうで、横浜市も本格的に中途採用をやっているのだろう。
市役所側が、こうした社会人経験者に期待するのは、民間の経験と発想である。ねらい通りにうまくいっているのだろうか。注意すべきは、民間経験の強みをすっかり忘れて、役所の文化にすっかり染まってしまうこと、他方、役所の文化になじめずに、民間では…といった評論家になってしまうことである。
その意味では、地方自治法の研修と同時に、地方自治のマインドを学ぶ研修も必要にあんってくるのだろう。地方公務員がよい就職先に変わり、同時に誤ったコンプライアンスの影響で、地方自治に対する熱さが希薄になっているように感じることも多いからである(熱さを外に出すことが憚れる雰囲気があって、押さえているのかもしれないが)。
今回は、地方自治法の研修であるが、随所に、そんな地方自治マインドを感じ取れるような講義にしたいと思う。おたのしみに。