松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆励ます社会(三浦半島)

2013-03-27 | 1.研究活動
 こどもまちづくりの山家昌則さんが、フェイスブックに、こんな記事を書いていた。賛同。
 アメリカインディアンの教え
 ◆批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします
 ◆敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います
       ・・・・・
 ◆心が寛大な人の中で育った子はがまん強くなります
 ◆はげましを受けて育った子は自信を持ちます
 
 全体ではもっと長いものであるが、ひとつひとつ、思い当るし、納得である。特に魅かれるのは、「励まし」である。
 何度も書いているが、フランス革命以降の国の制度は、批判(その反面の要求)で組み立てられているが、それを地方自治にそのまま持ち込んだために、社会全体を脆弱にし、かつ後ろ向きなものにしてしまったというのが、私の問題意識である。
 日々の平穏な暮らしを協力して実現することが目的の地方自治では、励ましこそが大事で、そこから、この格言のように、自信を持った市民が生まれてくるのだろう。
 批判も大事かもしれないが、その場合、批判のための批判ではなく、市民に夢と希望を与える発展的な批判であってほしい。
 私たちは、世界の中で、たぐいまれな市民力を持っているが、それこそが、「国際社会において名誉ある地位」を占める資源なのだろう。
  
 この記事を書きかけたのが、大学の卒業式のときだった。出かけようと思っていた時に、ゼミの学生たちから、「先生、遅れずに来てください~」とのメールが来た。本当に、その気にさせる学生たちである。

 この教えの趣旨は、「お互いをおろそかにせず、いたわり合えるような環境で育てば、子どもは、これから旅立とうとしている世の中を肯定的に捕らえ、希望を持つことができる」ということである。これは、私が、学生たちに伝えたかったことである。同時に、これは子どもに対する格言になっているが、大人こそが、思い出すべきことなのだろう。
アメリカインディアンの教えより
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