松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆本の書き方(本郷台)

2012-11-30 | 1.研究活動
 県下職員による共同研究の最終段階になった。テーマは、空き家対策である。
 確定している日程は、12月20日に最終原稿を出すということなので、あと20日しかない。みんな仕事をしながらの作業であるから、相当きついことになる。でも、頑張ってやるしかない。がんばろう。
 私は、たくさん本を書いているが、私の場合、だいたい次のような段取りで本を書く。
 まず、書きたいと思うことが出てくること。この「書くぞ」という気が盛り上がってこないと、原稿書きは苦痛になる。これが決まれば、半分終わったようなものである。
 次に、「はじめに」を書く。「はじめに」なので、はじめに書くのは当然のようにも思えるが、全体像が見えていないと、「はじめに」は書けない。ほとんど書いたうえで、はじめにを書く人もいるのだろう。しかし、私は、最初に「はじめに」を書く。全体像が見えていないと、書けないから、「はじめに」を書きながら、全体像を決めていくのだろう。「はじめに」が書ければ、残りの半分のうちの半分は終わったようなものである。
 目次には、十分時間をかける。ここで、話が前後しないように、また素直に理解できるように、前後を入れ替える。目次は、小見出しまでブレークダウンする。
 いよいよ書き始める。私の場合、8割までは一気に書ける。しかし、そこでいつも止まる。この本を出す意味があるのか、水準は耐えうるのか等を考えるからである。しばらく、お休みして、冷却期間を置くことになる。そうすると、これまで見えなかったものが見えてきて、全体を書き加えたりすることになる。
 この冷却期間は、浮気の期間である。つい他のテーマに手を出すことになる。こうした冷却。休憩期間中の原稿が、現在のところ、少なくとも3つはある。そして、今は、浮気実行中で、別の本を書こうと準備をしている最中である。
 さて、共同研究のほうであるが、12月3日までに、その時点で出来上がった原稿を私に送ってもらうことにした。それを見てアドバイスすることになるが、ただ、私はアドバイザーなので、私が文章まで直すわけにはいかないので、どこまで対応したらよいかが難しい。また原稿を1日で見るというのもプレッシャーである。
 やや言い訳がましいが、こうしたプレッシャーと思う理由をみんなに説明したら、怒られてしまった。
 時間がないのは分かる。自分が直すわけではないので、扱いが難しいのも分かる。卒論の最終段階で学生たちの論文を見ないといけないのも分かる。しかし、これから連れ合いと温泉に行くので時間がない・・・というのは分からないということである。たしかに。
 温泉で原稿を読むというのも、実際はなかなかいいものではあるが(ちなみに温泉で読むのにもっとも適する本は、『自治体法制執務詳解』である。難点は分厚く荷物になる。600ページ以上はある)、今回の私は、宿の自慢料理に魅かれてしまった。
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