松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★実務に活かせる政策法務(秋田県)

2016-09-03 | 2.講演会・研修会

 

 今年も秋田県で実務に活かせる政策法務を考えた。

 いつもは、最終便でその町に行くことになるが、今回はお昼に秋田へ行った(連れ合いが那須にひとりで避暑に行ったので、朝一緒に家を出たため。ちなみにマロン君は朝から合宿に行った)。この日は迷走台風が行った後だった。秋田への交通は新幹線というルートもあるが、盛岡から在来線を走る新幹線なので、やはり時間がかかる。今回は、一人なので飛行機にした。羽田から1時間くらいの近さである。

 今回ちょっと早めに出たので、由利本荘市の街に寄って見た。本荘は小さな城下町なので、古い町並みが残っているかもしれないと考えたからである。観光案内の窓口で聞くと、子吉川の向こうの石脇地区に、お寺や古い家が残っているということで、そこを目指すことにした。

 その寺のひとつ願永寺に立ち寄ると、住職さんが、前日の台風で参道に落ちた枝を掃除しておられた。そこで、しばし休憩して、町の昔話となった。聞くと、石脇地区と本荘市内とは目と鼻の先であるが、川を隔てて、本荘藩と亀田藩に分かれ、石脇地区は亀田藩だったという。だから、昔は仲が悪く、子ども頃は、対岸に分かれて、石を投げあって喧嘩したという。今でも、本荘市街へ行くときに、「本荘へいってくる」というそうである。

 秋田県の研修所は、潟上市の追分にある。秋田駅から列車で15分くらいの場所である。電車の本数がそうあるわけではないので、この日の朝、9時の研修スタートに合わせて秋田駅に行くと、ちょうどよい時間の列車は全席指定の「リゾートしらかみ」しかないという。この電車だと秋田の次の停車駅が追分になる。たしかこれまで、追分までは普通電車があったはずだがと思ったが、観光優先のダイヤ改正があったのかと考えて、指定席を買って、この電車に乗った。

 リゾートしらかみは、五能線経由の観光列車で、床も天井も秋田杉で作った電車である。乗っている人はほとんど観光客で、外国人も多い。後で聞くと、席を予約するのが困難ということらしい。当然、ほとんどの乗客は、五能線経由で青森のほうまで行く。次の駅の追分で降りる人はまずいない(そういえば、みどりの窓口で、追分までの指定席と言ったら駅員さんが、怪訝な顔をしていた)。

 追分で降りたのは私ともう一人。同じような事情なのかと考えながら改札を出た。いつもは研修所の人が迎えに来てくれているのであるが、この日は、駅前には微塵もそのかけらがなかった。一瞬、曜日を間違えたかと思ったが、そんなはずはない。そこで、研修所のYさんに電話をすると、「もう駅にいらしたのですか」と驚いている。よく聞いてみると、スタートは9時45分ということで、結局、私の早とちりだった。JRも観光優先のダイヤ改正を行ったわけでもなかった。

 でも、ものは考えようで、なかなか乗れない、木造りのリゾートしらかみに乗れただけでよしとしよう。

 研修は、実務に活かせる政策法務である。実務家が、実務に活かせない法務を勉強してももったいない。そんな観点から、話をしたが、途中、仕事のコツや協働の意義など、脱線したが、これは話の展開なので勘弁してほしい(焼津市のファッションショーは、さすがに余計か)。受講者はみな熱心でまじめで、私の冗談であまり笑いが起こらな点を除いて、やりやすかった(きくと秋田県人は控えめで、私の自虐ネタにどう反応してよいか戸惑ったということらしい)。

 ここでは、夜の懇親会が面白く、毎年楽しみに参加させてもらっている。今回も、大いに語ったが、記念写真を撮らなかったのが残念である。また、たまたま研修所の所長さんが、大学のゼミの後輩で、しばし昔のことを思い出すことができた。楽しい3日間だった。

 由利本荘石脇地区

リゾートしらかみ

 

 


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