松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆はじめての条例づくり㉕市長挨拶の使い方

2020-09-18 | はじめての条例づくり
 検討委員会の最初に、市長挨拶がある。

 まず、これが肝要である。リーダーが、この条例づくりにどのような思いを持っているか、簡単にいえば、熱意を持っているのか、通り一遍なのか、ここで大半が、見えてしまう。

 私が委員長のときは、市長に存分に語ってもらう。ここで大事なのは、長さではなくて、思いである。まだ検討の最初なので、過不足なく話ということではなく、本気度が示されればよい。

 市長の思いが強ければ、一番よく、あとが楽である。検討の際には、折にふれて、「市長さんが」こんなふうに言っていたと委員会の検討を鼓舞できる。

 市長の思いが今ひとつの時もあるだろう。このときは、市長を巻き込むことを考えていく。こまめな説明や相談がいいだろう。「市長、ちょっと迷っているんです」的な相談が一番いい。

 横浜市のいたとき、部長が変わったら、私は、まっさきに、私がやっているプロジェクトを部長に説明した。正式の部長説明会があるが、その前にである。雑談的でもいい。大半は、ここを迷っているんです的な話である。なるほどという返答ももらえるし、こちらの話に、どんどん入ってくるのがよくわかる。

 ある自治体の係長さんに、こうした市長の巻き込みをやると、「あっという間に課長だ」と、励ましたが、横浜市26年で、係長・課長補佐13年、課長7年の万年課長で、降格されることはあっても部長になることはないという私の話では、あまり説得力はないかもしれない(閑話休題)。

 ちなみに何度も書いているが、私は、課長時代は、まったく活躍できず、私の真価は、係長・課長補佐である。サンダース軍曹的な役割が、私の能力で、それが市長さんにアドバイスするなどおこがましいが、役割と思って、こらえてほしいと思う。

 検討委員会が始まる最初に、私が事務局にお願いするのは、市長挨拶は、市長の思いを語れる機会としてほしいというものである(具体的には、詳細なあいさつ文をつくらないほうがいいと思う)。
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