松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★協働研修(成田市)

2023-03-17 | 2.講演会・研修会
 千葉県成田市での協働研修である。

 この前書いた、『市民協働の成功法則』(第一法規)をテーマとした研修会である。協働に関わって30年になるが、この本は、これまでの体験を書いてある。本1冊分になる思い出がいっぱいあって、それを90分で話すのは難しい。話が、どんどん広がって、後半は急ぎ足になってしまった。

 ここでも繰り返したが、協働の広がりに対応して、協働の元の意味が薄れてしまった。国語としての協働であるが、その分、なぜ協働をするのは、分からなくなってしまった。もともとは、新たらしい社会の仕組みをつくるためのパラダイムであるが、人口減少、少子高齢化、日本の活力がどんどん弱まっている中で、早く、協働による社会の仕組みを作り上げていかないと、未来は、厳しいものになる。

 今回も質問時間が面白かった。質問をヒントに、さらに話が広がった。特に、よかったのは、私のそもそも問い「市民からなぜ協働するのですかと聞かれたら何と答えますか」について、自分なりに、「こう考える」と言ってくれた人がいたことである。

 「自分もその才能や能力を活かし、評価されてハッピーになれるし、それによってほかの人や社会もハッピーになれる」いうのが私の答えであるが、自分なりに協働の意義を考えてくれるというのは、研修講師冥利に尽きる。私はとてもうれしくなったが、協働の最大の方法は、励ましだと考えているが、これも励ましで私はやる気になった。これも協働の一つといえよう。

 もうひとつ、「市役所職員ができる励ましの方法」という質問があった。私は、市民の思いを発展させるアイディアを出すのが、励ましの方法の一つと答えた。「それいいね、こうしたらどう」というものであるが、その場で、とっさに考えた答えであるが、あまり考えたことがなかったことが、ひとつ明確になった。ありがたい。

 市役所でナッジ理論を見つけた。


 成田市役所は遠かった。三浦半島からだと、京急で泉岳寺、そこで向かい番線に入ってくる京成に乗ると京成成田まで、結局、乗り換え1本で行く。便利であるが、何と電車の乗っている時間が、2時間半だった。2時間半あれば、新横浜から新神戸くらいまで行くだろう(地下鉄線内は各駅停車だし、京成の快速電車は、途中から各駅停車になるため)。旅を満喫したということだろう。帰りは、特別快速に乗り、上野で東京上野ラインの乗り換えたので、もう少し早く帰れた。

 成田市への研修は、15年くらい前に来たことがるが、JRの駅前は、きれいになり参道道もなかなかいい感じである。ともかく外国人観光客が多かった。

 市の協働推進課の人たちやこの事業を担当する千葉県の方には気を使っていただいた。また、お土産もいただき、金も使ってもらった。感謝申し上げたい。私のほうは、駅前で昼食を食べただけなので、成田市に与えた経済効果はほとんどないことを告白しなければならない。
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