セピロックのロッジに着いてから
友達が、アブラヤシの実をもっと良く見たかったと言いました。
アブラヤシのプランテーションが増えることで
熱帯雨林が減っていく現実を目の当たりにして
さらに詳しく知りたいと考えたようです。
ロッジの庭に、アブラヤシの木があるのを見つけました。
木は、とても見やすい高さで
実もしっかり付いていました。
このオレンジ色のもの一つ一つが実だと話しました。
実の他に、付いているものがあります。
実でも葉でもないので、花かと思いました。
今まで、果房や実は話題になってきたけれど
花のことはほとんど聞いてこなかったと思いました。
調べてみたら
アブラヤシには、雄花と雌花があって
一つの株の中で、雄花と雌花が同時に咲くことはないのだそうです。
なので、受粉には
風や虫に、一つの株から別の株に花粉を運んでもらう必要があります。
そこで、アブラヤシのプランテーションにはもう一つ問題があるのでした。
それは、この受粉に必要な虫のことです。
昆虫のゾウムシの一種、ゾウの鼻のような口を持つので、この名前が付いたそうですが・・・。
ゾウムシがアブラヤシの雄しべの花粉を食べに来ると体に花粉がつき
その花粉が雌しべにつくことで受粉が行われます。
で、このゾウムシですが、アブラヤシと同時にアフリカから一緒に持ち込まれたというのです。
ハブ退治に持ち込まれたマングース・・・。
ウシガエルのエサとして持ち込まれたアメリカザリガニ・・・。
日本の生態系を狂わす原因と似たような関係がここでも起こってくることが理解できると思います。
人間の身勝手な考えで、生態系を変えると絶対無理がきて
取り返しがつかなくなることをみんなと考えたいと思いました。